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2015年05月24日

イルカ漁の抗議や反捕鯨は日本文化の否定というより日本人差別

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  画像は、海面がイルカの血で真っ赤に染まるショッキングな画像だが、これは和歌山県太地町ではない、デンマーク自治領、フェロー諸島で行なわれている追い込み漁のシーンだ。イルカを岸へ追い込み、漁師がそれを捕獲する。海面が血で赤く染まっていく漁法が、それを見る人々に残虐な印象を与えるには効果覿面である。

 問題作の米国映画「ザ・コーブ」では、作為的に殺す場面に焦点をあてて残虐性を演出し、観客にその残虐性を記憶に埋め込むことに成功した。イルカや小型鯨を沿岸に追い込み捕獲する地域は太地町以外にも、千葉の房総でも伝統漁として行われている。アラスカなどもそうだし、画像のデンマークのフェロー諸島もそう。

 コペンハーゲンから北へ飛行機で2時間程のバイキングの末裔達が住む島だが、この町でもゴンドウ鯨やイルカを追い込み漁で捕獲する。大半はゴンドウ鯨で、イルカは1~2割程度。年間850頭程捕獲されるが、捕鯨のシーズンは仕事を中断し住民総出で行われる。獲れた鯨やイルカはその場で処理され、海は血で真っ赤に染まる。

 確かにショッキングなシーンだが、牛や豚の屠殺シーンを見たら誰もが同じ様な気分になるだろうし、何も鯨やイルカ漁だけが特別な訳ではないだろう。

 漁師にしろ、家畜業者にしろ、料理人にしろ、生きものを扱うという仕事というのは多かれ少なかれ非情なものであって、それが冷血かといえばそうではない。

 フェロー諸島の漁も400年以上も続く伝統だが、近年、この町へも太地町と同様に、自称・環境保護団体の連中が妨害にやって来ては乱暴狼藉を働くという。

 然し、住民らはこのゴロツキらに毅然と対応し、捕鯨とイルカ漁の正当性や捕鯨文化をPRし、伝統を受け継ぐ子供達にも漁の意義を教えているという。

 捕鯨への誇りと自信がそうさせるのだろう。太地町の地元漁業関係者は勿論のこと、民族派陣営などからも反捕鯨勢力へ怒りの声は聞こえて来ないのは歯痒いばかりで、太地町関係者もフェロー諸島の住民に倣い、奮起して頂きたいものだ。

 和歌山県太地町のイルカ追い込み漁を批判したキャロライン・ケネディ駐日米大使の発言をきっかけに波紋が広がっている。仁坂和歌山知事や安部首相、菅官房長官らが「これは合法的な日本の伝統漁法であり、鯨やイルカを食べるのは日本の食文化である。異なる文化を認めるべきだ」と反論したが、効果は全く無かった。

 反論に耳を貸すことはなく、日本人の残虐性ばかりが世界に流出して行く。イルカ論争は、捕鯨問題と同じく答えの出ないもので、結局は「平和」や「反原発」に煽られ、それを疑いも無く支持している連中と同じ安っぽいセンチメンタリズム。

 イルカショーは好きだから、捕まってしまったイルカには同情するが、漁法の残虐性にあるのだとするなら、人間が人間に行っている弾圧や虐殺の方が遥かに問題だろう。例えばチベット。チベットは我が国と並ぶ長い歴史を有する独立国だ。

 武力を以て国土拡大を謀る中共は、この広大な国土を取り上げた上に漢民族化を推進する中共軍が、チベット人に行ってきた弾圧の凄まじさは筆舌に尽くし難い。

 生爪を剥がすという凄惨な個々の拷問に加えて、「移住政策」、つまりは「民族浄化」という名のレイプは民族の誇りをも汚す。人口600万人の国にそれを上回る漢民族が移住し、チベット人の血は混血に因って益々薄められていく。

 中共はチベットに止まらず、内蒙古、新疆、ウイグルにも至るが、何もこうした弾圧は中共に限ったことではなく、米国のイスラムへの介入にしろ、アフリカでの民族紛争もイルカ漁や反捕鯨の様な感情論で解決する様な問題ではない。

 イルカ漁に反対する一番の理由は漁法ではあるまい。日本で商業捕鯨が本格的に始まったのは江戸時代の初期の1606年に遡る。紀州(和歌山)の太地で開始された商業捕鯨はやがて全国に広まり、それと共に鯨を食する習慣も全国に広まった。

 松尾芭蕉の句にも、「水無月や 鯛はあれども 塩鯨」という様に、塩付けされた鯨の肉は江戸庶民の大切なタンパク源で、大衆食として愛された。

 19世紀初頭には「鯨肉調理方」という本が出版されているが、鯨食というのはそれだけ普及していた食文化でもある。北海道や東北では正月に「鯨汁」を食し、「ハリハリ鍋」や、大阪のおでんにはコロ、サエズリ、オノミといった具が入る。

 イルカの追い込み漁への反応は単なるセンチメンタリズムだが、反捕鯨勢力は鯨食を「ゲテモノ」扱いしたり、「戦中戦後の食糧難時代に止むを得ず広まったもの」だとか、「遠洋漁業は鯨油を採る目的だ」などと愚にも付かない反論をしていることを見てもとても論理的なものとは言い難い稚拙なものばかり。

 欧米の捕鯨は、皮だけ剥いで鯨油のみを採るやり方だから、それと勘違いしているものが実に多いが、日本の捕鯨は単に食するだけではなく、鯨の髭は文楽の人形に使い、骨は櫛などの工芸品となっている、実に文化そのものなのだ。

 漁師達は鯨塚を作り供養も行っていたし、捕鯨問題の背景にはこういった日本の伝統的鯨文化の問題もある訳で、イルカ漁の抗議や反捕鯨は日本文化の否定というより、日本人差別に端を発しているとことは間違いはない。

 感情的にイルカ漁反対を叫び偏狭な正義感を強要する反捕鯨国家と、化学的調査に拠る捕鯨の正当性を訴えたところで妥協点を見出すことは不可能なこと。

 調査捕鯨すら容認されることの無い日本は、国際捕鯨委員会(IWC)から脱退し、ノルウェーやアイスランドを見倣って商業捕鯨を再開すべきだろう。そうしたら我が国の食料自給率も上るし、何より安く鯨料理が食べられるんだが(笑)

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cordial8317 at 05:49│Comments(0)

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