曽野綾子のコラムへの言いがかりこそ差別そのものだ皆さんは、「らしく」生きていますか?

2015年02月15日

歴史の中に未来の秘密がある。変化こそ唯一の永遠である!

 12日、安倍晋三首相が施政方針演説を行った。いつの頃からか歴史的人物の格言を引用することで、恰も施政方針の内容が立派なものであるかの様に悦に入ってたが、刮目する様なものではなく至って無難としか言い様のない内容だった。

 JA全国中央会の社団法人化と農政改革の政策を訴える中で、「変化こそ唯一の永遠である」との言葉を投げ掛けていた。変化を恐れてはならないという岡倉天心の言葉を引用していたが、これは都合の好い部分だけを切り取ったに過ぎない。

 原文は「歴史の中に未来の秘密がある。我々は、我々の歴史の中に、我々の未来の秘密が横たわっているということを本能的に知る。変化こそ唯一の永遠である」というものであり、変化や改革というのは歴史の中にそのヒントがあるということ。

 正統の保守主義者に於いて時間を体験する仕方は、過去の意味を直視し、その中に価値を見出す発見によって未来を創造して行くものであるが、今の自民党らがやる改革は未来が全てであり、これ即ち保守に非ず完全な自由主義者である。

 安倍の演説は新自由主義からの発想であり、「戦後レジームの総決算」も単なる画餅でしかない。そんな安倍が「変化こそ唯一の永遠である」とは嗤わせてくれる。

 嘗て、岡倉天心は自著「日本の覚醒」の中で、我が国の歴史・伝統・文化を喪失し、西洋文明に浮かれる軽佻浮薄な洋学紳士を痛烈に批判した。

「ああ西洋開花は、利欲の花なり。利欲の開花は、道徳の心を損じ人身をして唯一個の射利器械たらしむ。貧者は益々貧しく、富者は益々富み、一般の幸福を増加さする能はざるなり」奔放に生き、世界を放浪し、大勢の知己友人を持つインターナショナリストでもあった天心の国際情勢分析は的確にアジア情勢を把握していた。

 天心は、西洋の真似をするのではなく、我が国の歴史・伝統・文化に目を向け、その上に立って日本文化を世界に鼓吹した人物でもあった。天心は、紛れもない我が国が誇る愛国者であり、ナショナリストだったのである。

 国際化というものは米国に擦り寄ることではないし、西洋を真似ることではない。夫夫の国々の歴史・伝統・文化を重んじ、礼節を以て交流することである。

 真の国際人を創る意味でも子供達に我が国の「神話」を教え、我が国の生い立ちや日本語の美しさと日本人の心の豊かさを学ばせ、成長に従って我が国の誇るべき歴史や近代史、偉人の教えを学ばせなければならないと痛感する。

 自国の歴史や偉業を知らずして何の国際化か。何が「戦後レジーム」か。教育問題に対し安倍は、不登校になった娘の母親の手紙を披歴し、「子供の貧困は、社会の根幹に関わる深刻な問題だ」という。結局は教育の中身よりも算盤勘定だろう。

 教育の中身を語ることなく、こうしたカネのことだけに拘り支持を得ようとは余りにも姑息で、こうしたことが教育改革だとすれば浅はかなことだ。

 我が国は、今や愛国心の希薄と国防意識の欠落では恥ずかしいことに、世界に冠たる国となってしまった。原因は過去の先人の営為に学ばなかったからだ。

 戦後は愛国心も誤って解釈され、国防も単なる領土主権を守ることだけのことの様に誤解されている。「国防」とは、単に国土という領土の防衛ではなく、「それを亡くしてしまったら日本ではなくなってしまうものを護り抜くこと」である。

 国を護るということは、つまり、国柄である日本民族、宗教、言語、​歴史、価値観、習慣、制度を護り、世界の中で最も優れた精神文化​や未来の子供達、そして何より、国體そのものである皇統を死守し、それを未来に継承することにあるのだ。

 政治で最も大事なものは「国防」と「教育」である。国家観を以て外交を行い、国防を怠らず、将来を担う子供達に、祖国に誇りの持てる教育を如何に施して行くかが求められる。新自由主義を盲信し、経済至上主義に奔る安倍を見ていると、吾、疑心暗鬼どころか、屋上屋を架す大馬鹿者だと断言せざるを得ない。

 財政再建にしろ教育改革にしろ農政改革にしろ、政治家が学ぶべきは米沢藩第九代藩士・上杉鷹山であろう。鷹山公は、逼迫する財政を改革に立ち上がる。

 その際、「受け継ぎて 国の司の身となれば 忘れまじきは 民の父母」(藩主として自分の仕事は、父母が子を養う如く、人民の為に尽くすことである)と詠まれた。

 政治家として大事なことは、こうした領民(国民)に寄り添う覚悟であり、率先垂範である。倣うべきは鷹山公が先ず手を付けたの領民の心の改革である。

「単に帳簿上の赤字を克服すれば財政再建が出来るという訳ではない。今は困窮の余り、この国の人々は目先の利益のことしか考えず、他人のことを思い遣れなくなっている。人々の心にも赤字が生じてしまったのだ。これを克服しなければ、喩え帳簿上の赤字を克服したとしても、また同じことを繰り返すだろう」

 どうだろう、この鷹山公の教えは現代あらゆる問題にも当て嵌まると思いませんか。「人々の心の赤字(貧困)」の解消を図ることこそ日本再生の近道である。

※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメント及びメッセージ、御意見御感想、近況報告などは mr.cordial@live.jp へ。

《会費&御支援の御願い》みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ。年会費一般30000円。法人120000円。協賛会員は300000円~。

cordial8317 at 04:33│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

曽野綾子のコラムへの言いがかりこそ差別そのものだ皆さんは、「らしく」生きていますか?