右翼に求めらるものはやはり圧倒的迫力と行動力である。呵呵大笑藤沢秀行と升田幸三。こうした勝負師から学ぶことは実に多い

2015年01月26日

テロの根絶を願うなら圧政に呻吟する民族の解放と独立させる以外にない

 人質になってた日本人ジャーナリストの湯川遥菜が殺害された。与野党共に「言語道断」「強い憤り」など、政治家御得意の台詞を口にする。所詮は他人事。

 小沢一郎に至っては、「彼らの敵を援助するなら、日本が敵だと思われても仕方ない」と意味不明の批判していた様だが、厭きれて開いた口が塞がらない。

 出国前、「何があっても私の責任」とその覚悟を示していたジャーナリスト。今回の人質交換での「安倍、お前が殺したのだ」とのメッセージは、彼から発せられたものだとは信じ難い。同胞の死に「可哀想だ」とか「気の毒だ」という様な声も聞く。愚生は冷たい言い方かもしれないが、可哀想とも気の毒とも思わない。

 これは、自分の夢を果そうとした結果であり、可哀想などと言い現わしたらそれこそ可哀想だと思う。正に「男子の本懐」という、これに尽きる。怠惰な生活に溺れ、まやかしの平和の中で「自己責任」「自業自得」などとか断じてる輩よりも立派。出来ればその死は日本人として立派な死に様であり最期であって欲しい。

 人質交換のサジダ・リシャウ(サニーラ・ジャシム)は、イスラム過激派にとって「ジハード(聖戦)」の象徴だという。というのも、彼女は米軍のイラク進攻後、中西部アンバル州で吹き荒れた暴力に翻弄され、親族は米軍に殺害された。

 彼女の兄弟もイスラム国の母体となった「イラク聖戦アルカイダ組織」で、米国によって殺害されたザルカウィの側近で、正に彼女は「反米闘争」の象徴なのだ。

 彼女は夫と共に、ヨルダン首都アンマンのホテルで結婚式に参列していた会場で自爆テロを起こすも、起爆装置が作動せず拘束された。イスラム武装勢力の幹部だというサジダ・リシャウ。拘束されるまで80人以上の女性を「自爆テロリスト」に仕立て、少なくとも28件の自爆テロを引き起こした張本人でもある。

 彼女の自供に由ると、精神的に落ち込んでいる女性に狙いを定め、言葉巧みに誘って仲間に引き入れ、訓練所で自爆テロを教え込み、バグダットなどで敢行させた。

 モスクワ郊外ドモジェドボ国際空港での自爆テロの実行犯の一名が治安機関に夫を殺された北カフカス地域の女性だというし、連続テロの実行犯に17歳の少女が加わっていた。イスラム武装のテロ実行犯に女性テロリストは多くなった。

 テロリストに仕立てられた女性は、治安当局に殺された者やテロで夫を失った者、生活苦で生きる希望を失った者、更には、組織の男性構成員が若い女性を強姦し、自暴自棄にさせた上で自爆犯にしたケースも有ったというから驚く。

 全く以て卑劣にして非道、鬼畜の所業と言えるが、実はこのサジダ・リシャウも「協力しないのなら住まいを爆破するぞ」と脅されていたというのだから気の僕といえば気の毒である。やはり、脅しというのは効果があるという実証だろう。

 イスラム過激派は「聖戦」などと大義を掲げるが、一般人を犠牲にする無差別テロに大義や神聖な目的も無く、神を語る資格も無い。八百万の神を信じ、また仏を尊ぶ日本人には理解し難いものだが、一神教を信じる国々の不幸はここに在る。

 テロの恐怖に曝されている米国が「世界の警察」を気取り、世界を伸し歩き、身勝手な正義を押付ける傲慢不遜な態度を改めない限りテロは治まらないだろう。

 今や米国の自己中心的不正非道に苦しむ非西洋諸国の多くが、米国を唯一最大の外敵、脅威と考えている。米国自身が「無法者の超大国」だと気付く事は無く、テロ根絶の名の下に更なる弾圧が続けば、テロの連鎖は果てしなく続くだろう。

 テロの根絶を願うならば、その圧政に呻吟する民族の解放と独立させる以外にない。畢竟、それは政治体制の崩壊を意味している。それは米国然り、中共やロシア然り、中近東然り、それはゲリラやテロリストの根絶以上に不可能なものだ。

 テロ根絶を願い、世界での人道支援に邁進するというのなら、米国依存の体制からの脱却を図ることこそ大事だが、これはイスラム国同様、困難を極めることだ。

「一殺多生」という言葉がある。「一人を殺すことによって多くの人を生かすこと」という意味だが、テロリズムの根幹はこの「一殺多生」に在る。

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cordial8317 at 08:05│Comments(0)

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右翼に求めらるものはやはり圧倒的迫力と行動力である。呵呵大笑藤沢秀行と升田幸三。こうした勝負師から学ぶことは実に多い