今年も夏休み中に多くの人が成田空港を利用したが「英将秘訣」を読んでるとくだらん悩みなんぞ吹き飛んでしまうわ。呵呵

2014年08月30日

日本財団・笹川会長、上杉鷹山公の財政再建の事例を挙げて説明するも

 
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 msn産経ニュースの「正論」に日本財団会長・笹川陽平の記事が載っていた。「国の借金は1千兆円超」とし、財政で「ダチョウの平和を許すな」というタイトルで自説を述べている。

 冒頭、「経済には疎いが」と断った上で、「国の借金が1千兆円を超えた日本の財政について専門家の話を聞くたびに『ダチョウの平和』という言葉を思い出す」と語り始める。

 「ダチョウは危機が迫ると砂の中に頭を突っ込み、危険を見ないようにしてやり過ごすといわれ、「Ostrich Policy(オーストリッチポリシー)」(現実逃避策)といった言葉もある。目がくらむような巨額の借金を前にしながら、危機感が今ひとつ希薄なわが国の現状が、私にはダチョウの姿に見えて仕方がないのだ」

 この喩えは実に面白い。この「ダチョウの平和」という現実逃避策という、その場凌ぎの事勿れ主義が戦後の日本の政治をよく現している。

 笹川は「財務省によると、国債や借入金、政府短期証券を合わせた『わが国の借金』は2013年度末で1024兆円。GDP(国内総生産)比2倍超の数字は莫大な戦時債務が重なった終戦時に匹敵し、OECD(経済協力開発機構)加盟の34カ国を見ても、このような巨額な借金を抱える国はない」というが、OECD加盟国と比べることに無理がある。

 「総額95兆円の今年度一般会計予算を家計に例えれば、月収(税収など歳入)54万円の家庭が毎月41万円の借金(国債発行)をし、月95万円の生活をしている状態。4分の1近くの23万円は借金返済(利払いを含めた国債費)に充てられ、差額の72万円が実生活費となる」と分かり易いく語るが「借金」という表現を見てもやはり「経済には疎い」様だ。

 因みに愚生の生活はもっと酷い。何故なら赤字を埋め合わせするのに銀行などの金利の安い「借金」が出来ないから赤字は殖える一方。「借金」が出来るうちはその「借金」は資産と同じ。万が一、どうしようもない状況に陥れば踏み倒せばいいし、損切りすりゃいい(笑)

 国の「借金」という赤字国債も、どうしようもない状況になれば無利子の国債に移行すりゃいいし、だが、そうしたことを実行するほどの危険水域でもない。

 「日本には1400兆円に上る個人金融資産があり、国債の大半を国内で消化しているため問題はない、とする意見も聞くが、資金の余剰幅は年々縮小しており、素人目にはどう見ても危険水域に達している」というが、我が国の将来が今の価値観のまま推移して行くとはとても思えないのだ。

 赤字国債が大幅に発行され始めたのは宮沢内閣からで、戦後、間もないころからこうした赤字国債に依存して来た訳ではない。それを考えれば解決方法は自ずと見えて来るのではなかろうか。それにしても「河野談話」といい、経済優先政策といい、宮沢内閣の罪は重い。

 更に笹川は、「財務相の諮問機関である財政制度等審議会は4月、このままで推移した場合、半世紀先の2060年には国と地方の債務残高がGDPの約4倍、8150兆円に達するとの試算を公表した。現在、集団的自衛権論議が盛んだが、このままでは安全保障より年々、累積する債務で国が自壊しかねない」との意見を述べる。

 だが、半世紀後のことを単純に数字で出すことに違和感もあるし、「現在、集団的自衛権論議が盛んだが」というのも、集団的自衛権なんぞより財政健全化こそが大事であるという発想は如何なものだろう。所謂「A級戦犯」だった親父が草葉の陰で嗤っているぞ!

 その後、笹川は消費税への意見を述べた上で、「財政を立て直すには、あらゆる制度・仕組みを見直し、総力を挙げて『入』を増やし『出』を減らすしかない」と、誰でも分かる当り前のことを当たり前の様に語る(笑)

 そして、「『明日の日本』をどう築くか、政治家は議員定数、報酬削減を早急に実現し、有権者受けを狙った“ばらまき”と決別すべきだ。『先ず隗(かい)より始めよ』。それが自らの覚悟と範を示すことになる」と力説する。

 「政治家は隗より始めよ!」とは愚生が常々言っていることで、些かの異論はない。

 そして笹川会長は、「江戸時代、米沢藩の上杉鷹山公は藩財政の窮状を藩民に分かりやすく説明するとともに目安箱などで幅広い知恵を集め、財政支出の削減と産業振興による収入増を実現することで領地返上寸前だった藩財政を立て直した。今、求められているのは、こうした知恵と行動だ」と呈す。

 だが、この上杉鷹山公の財政再建の智慧は愚生とは認識が違う様だ。

 第九代藩主に就いた上杉鷹山は、逼迫する財政を改革に立ち上がる。

 その際、鷹山公は「受け継ぎて 国の司の身となれば 忘れまじきは 民の父母」(藩主として自分の仕事は、父母が子を養う如く、人民の為に尽くすことである)と詠まれた様に、上に立つ者の心構えこそが大事であると説くのだ。

 そして鷹山が先ず手を付けようとしたのが、領民の心である。

 「単に帳簿上の赤字を克服すれば財政再建が出来るという訳ではない。今は困窮の余り、この国の人々は目先の利益のことしか考えず、他人のことを思い遣れなくなっている。人々の心にも赤字が生じてしまったのだ。これを克服しなければ、喩え帳簿上の赤字を克服したとしても、また同じことを繰り返すだろう」

 これこそが今の日本に必要なことであろう。現在の日本を見れば困窮している訳でもないのに人々は他人を思い遣ることなく、資本家も国も政治家も営利至上主義や経済のみに狂奔し、人心の荒廃極まれりといった様相を呈している。

 鷹山公の訓えた「心の赤字」を解消すること、つまりは「心の教育」、「道徳教育」の実行であり、他人を労わる心を育む教育を如何に施すかが大事なのだ。

 それには「政治家が隗より始めよ!」という率先垂範が伴わなければならず、何より政治家が国民にその範を示すことこそ大事であるのだが、そうした気概を持つ政治家がいないのも確かで、我が国の不幸は政治家のこうした為体に在る。

 戦後、国民は米国の価値観にどっぷり浸り、ひたすら便利と豊かさを求め、また企業は営利至上主義に狂奔して来た。政治家もまた国益を無視し、党利党略、私利私欲に塗れ、保身と次の選挙のことだけを考え、“バラマキ”して来た結果が、今の日本の姿なのだ。

 笹川はこういう。「必要なのは、危機感の共有と財政立て直しに向けた気概である」と。だが今やるべきことは財政立て直しではなく、日本人という生き方を忘れてしまった国民の心の赤字の解消であり、教育の充実を図り、我が国に誇りを持ち、将来を託せる子供達や若者達を如何にして育て上げるかが肝要である。

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cordial8317 at 05:45│Comments(0)

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