「外交というのは根回しが大事である」ということを伊達政宗の処世術から知る金大中拉致事件後に北朝鮮が次々と拉致を実行したのは何故か

2021年11月14日

今や誰もが使っている「協働」という言葉だが・・・

 行政で多く使われる「協働」とは、共産党系のスーパーである生協が使用してた言葉だ。その意味は「同じ目的の為に、対等の立場で協力し て共に働くこと」。コラボレーション(collaboration)だというが、ならば「共同」で十分だろう。

「共同」と「協働」の目的は全く違う。「共同」とは、一つの目標の為に複数の人が力を合わせることであるが、「協働」の主体は「国民」や「住民」ではなく「市民」である。だからパンフレットも挨拶も「市民」「市民」のオンパレード。

「協働のまちづくり」推進派は、「市民とは、必ずしも地域住民に限定されるものではなく、NPOを始め、企業などの企業市民も含まれ、また、地域の一員という意味では行政もまた行政市民という名の市民である」と説明している。

「協働」の目的とは、国家と国民を切り離すことにあるといって好いだろう。国家と地方を切り離して、共同体(commune)を創り上げることを目的とする。

 地方の集落や住民が協力して絆を深めるのは大いに結構なこと。だが「協働」や「共同参画社会」の究極の目的は、同じ共同体でも共産主義インターナショナル(Communist International)、コミュンテルンの創造であるのは想像に難い。

 共産主義とは、生産から分配までの経済行為のすべてを共同的(共産的)に実行しようとする考えで、生産機関の共有や生産物の分配も個人主義的自由を認めず、全て共産的に行おうとするもので「協働」とはその目的達成の為の一つである。

「協働」と同じく「男女共同参画社会」にしても、「共産(共参)社会の実現」が目的であり、これらの企画は、総理府や国立婦人教育会館に巣食っていた元全共闘系と共産党系の女革命家ら革新的左翼が共同謀議的に考案したものである。

 ジェンダー平等を叫んでいるが、男女平等というより男女の格差や対立を煽っているとしか思えない。「婦人は差別だから看護婦とか婦人警官はダメ」「子供は親の御供え物ではないから子どもと書け」とか、こんなことが参画社会の現状だ。

 こうした愚策を、戦後民主主義教育で育った無自覚左翼が犇く自民党政権下で疑いも無く導入し、今では担当大臣までいるという御粗末さには厭きれるばかり。

 戦後民主主義教育で育った者は国家から恩恵を享けなが、個人と国家を常に対立させ、恰も国家は人間を抑圧する組織と見做し、反国家反体制のポーズを採ることが進歩的で文化的だと錯覚している。その共通の標語が「市民」なのだ。

 そうした「協働のまちづくり」に参加しているNPOはといえば「市民活動団体」が中心。市民活動とは名ばかりで、所謂「プロ市民」という名のクソ左翼どもだ。

 こうした行政に入り込んだ市民団体に、血税が湯水の如く補助金という名で活動資金が垂れ流されている。これだけでも「協働」のその目論みが理解出来よう。

 今や共産党の造語である「協働」という言葉があらゆる場面で飛び交い、保守を標榜する政治家までもが何の疑いも無く使っている始末。そんなに「市民」が大事か。市民よりも大事なものは「国民」であり、国家なくして地方自治も無し。

 いつの間にやら我が国はカタチを変えた共産主義が蔓延り、その「カタチ」は実に陰湿になった。昔の様に赤旗を振り翳したあからさまな反対運動は行わない。

 反天皇運動にしても如何にも陛下の高齢や体調を慮り、そして世論誘導を謀る。その結果、易易と退位法案を成立させ退位の実行を謀った。そして今、「皇統の危機」を訴え、然も皇室を慮ったかの様に「女性宮家」や「女性天皇」を訴える。

 カタチを変えた左翼勢力は夫婦別姓、男女共同参画社会、ジェンダーフリー、人権擁護法案、共生社会、外国人参政権、外国人住民基本法案、極め付けは女性(女系)天皇と女性宮家や皇女制度と次から次へと国體破壊の策謀を重ねている。

 自民党議員が「夫婦別姓」運動に騙されたと気付いたのは、その企画が出されてから10年以上経ってからだ。それと同じ騙され方をしているのが「選択的夫婦別姓」や「女性宮家」問題であり、「協働のまちづくり」や「男女共同参画社会」なんぞ、騙されたという自覚も疑いも無く実行推進してるのだから御粗末の極み。

「協働」が共産党の造語なら「天皇制」や「女性宮家」「生前退位」なども共産党用語である。こうした左翼の造語と用語、左翼に因る企画や愚策が氾濫し、それを国民が疑いも無く使用し、賛同している実態は、我々が想像している以上に左翼勢力が権力側に入り込み、行政権と連結せしめてしまっているという証左でもある。

 嘗て三島由紀夫は「文化防衛論」の中で「我々はあらゆる革命に反対するものではない。暴力的手段たると非暴力的手段たるとを問わず、共産主義を行政権と連結せしめようとするあらゆる企画、あらゆる行動に反対するものである」と語っている。だが、今や 我が国の現状は三島が悲観した当時よりも酷い状況に陥っている。

 左翼勢力の謀った愚策に対峙するべき自民党や営業保守どもを見渡せば「反中共」や「反韓」を叫んでいるばかり。敵は外患ではなく、正に内憂に在り。

 余談だが、実兄の二本松社会福祉協議会会長就任挨拶が載ってたパンフレットを見た。保守派を自任する実兄でさえ「協働」という言葉を使ってたのは嗤えたな。

 まぁ、自民党員で結党精神である「暴力と破壊、革命と独裁を政治手段とするすべての勢力又は思想をあくまで排撃する」と共産主義との対峙を実践している人なんぞ見たことも無いから、ミスター自民党的実兄と雖も致し方ないか(笑)

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cordial8317 at 08:11│Comments(0)

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