両陛下、震災後二度目の福島県巡幸野田に「一層奮励努力せよ!」なんて訓示されてもなぁ

2012年10月14日

福島県民に勇気と感動を与えて下された両陛下

 昨日は両陛下の巡幸ということで駅まで出掛けるも、帰りは自宅近くの幹線道路をお通りになられるということで戻って奉迎することに。近所の住民も徐々に集まり、通りを走るパトカーから「間もなくお通りになられます」との報せの数分後に、白バイを先導に両陛下がお通り遊ばされた。両陛下の御姿に甚く感動する。

 新潟県警から応援に来たという警察官は頻りに愚生に移動する様に促すが、それを無視し、通り過ぎる車両の列に日の丸の小旗を振って御迎えすると、皇后陛下が愚生の姿に気付いてくれて、陛下に声をかけると共に笑顔で手を振って下された。

 奉送は晩酌中だったので止め様と思っていたが、見送りに出た愚妻が「そろそろ来るってよ」と態々呼びに来たので路地裏からそっと静かに見送ることにした。道路の反対側だし、うす暗いし、気付かないだろうと小旗と手を振ってると、陛下が貧乏夫婦に気付いてくれて笑顔で会釈をして頂いたことは生涯忘れることはない。

 両陛下の会釈に畏まり最敬礼するのが精一杯。まさか自宅の傍で両陛下に拝する誉れに預かれるとは思いもよらなかった。陛下を戴く日本に生まれたことに感謝せずにはいられない。両陛下は、県民に大きな勇気と感動を与えて下された。

 宮内庁内部は「まだ除染が完全に終わっていない地域に両陛下が行かれるのは危険ではないか」という声があったというが、県内の放射線は危険だと敢えて言ってる様なものでそれも不敬なことだろう。両陛下は、故郷を離れて暮らす原発事故被災者や県民を励ましたいという強い要望から今回の訪問が実現したという。

 今年3月の東日本大震災1周年追悼式で、陛下は次の様に述べられている。

 この震災のため原子力発電所の事故が発生したことにより、
 危険な区域に住む人々は住み慣れた、
 そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。
 再びそこに安全に住むためには
 放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。

 震災以来、両陛下は亡くなった多くの犠牲者は勿論だが、放射線の為に住み慣れた土地や故郷を離れなくてはならなくなった人々を心に留めてきた。そんな思いが、未だ放射線の不安が残る川内村への御訪問になったのだろう。

 放射線に対する不安は容易に解消出来るものではないが、両陛下が御身を以てその不安解消の一助となればとの大御心は実に有難く、涙が出る思いである。

 反原発派や脱原発派は放射線の不安を煽る。あろうことか、今回の両陛下の巡幸が「原子力政策を全面支援している」と訴えてる保守系団体がいたという。若し、これが本当なら陛下の政治利用であり不敬極まるものと断じざるを得ない。  

cordial8317 at 08:20│Comments(0)

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