石破茂よ、それでも靖國には参拝しないのですか!へぇ、補助金での国旗購入は日の丸への冒涜なんだ(苦笑)

2012年09月20日

「尖閣列島問題」と「フォークランド紛争」と「オスプレイ」

 尖閣列島を巡って日中両方が「歴史的に我が領土だ」と大騒ぎだが、島の帰属を巡る戦いで思い出すのは、アルゼンチンと英国との「フォークランド紛争」だ。

 抑々、フォークランド諸島はアルゼンチンの猟師などが嵐などからの避難の為に使用していた島だったが、植民地化全盛時代、英国が軍事占領し実効支配した。

 以来、領有を巡って両国の諍いは絶えず、「歴史的に我が領土」と主張し続けた結果、紛争に至ったものだ。しかし領有権の問題は現在でも解決していない。

 中共と「尖閣列島」、韓国と「竹島」、ロシアと「北方領土」問題を抱える我が国にとってアルゼンチンの立場は同じだろう。世界では寸土と雖も主権の恢復には戦いをしてまで死守すべきものなのだが、我が国にその覚悟は在るや、無しや。

 1982(昭和58)年4月2日、アルゼンチン軍事政権がフォークランド諸島に侵攻した。サッチャー英政権(当時)は直ちに空母2隻を主力とする部隊を7000マイル(約11265キロメートル)も離れたフォークランド諸島海域に派遣し応戦した。

 戦闘開始から約2ヶ月後の6月14日、アルゼンチンが降伏する。この紛争での死者は約900人に及び、負傷者約1800人を出した。サッチャー首相の強硬な姿勢によるフォークランド奪還は、今でも英国国民からの評価が極めて高い。

 サッチャーは演説で、「人命に代えてでも我が英国領土を守らなければならない」として、領土とは国家そのものであり、その国家なくして国民の生命・財産の存在する根拠が失われると述べ、不退転の決意を示した。我が国の政治家が足らないのはこうした気概と主権に関する認識であり、領土は命懸けで守るという覚悟である。

 経済の低迷から支持率の低下に悩まされていたサッチャー政権は、フォークランド紛争終結後、支持率は73%にまで上昇した。結果、保守党は総選挙で勝利し、サッチャーはより保守的かつ急進的な経済改革の断行に向かうこととなった。

「フォークランド紛争」では、離島防衛及び奪還の難しさが立証された。陸海空戦力と後方支援・継戦能力のバランスが重要だということが明白となった。特に、攻撃する側は海上からの戦力投射能力(パワー・プロジェクション)と、水陸両用戦能力に於ける優越と軍事的な海上交通路(シーレーン)確保が必須との認識に至った。

 我が国はオイルショックの経験から、海洋国家として「シーレーン防衛」の重要性が認識され、海上自衛隊も対潜水艦戦、対機雷戦を重点に訓練を行っている。

 現在、イランの核開発によるホルムズ海峡の危機や、中共の覇権主義によって南シナ海や東シナ海、そして尖閣列島などが脅かされているが、適切な海上権益を確保し、マラッカ海峡から日本までのシーレーンの安全確保を万全することが重要で、更に何より重要なのは、離島(島嶼)防衛に有効なオスプレイの配備を急ぐことだ。

 機動性のあるオスプレイは強力な機動力と抑止力を持つ。沖縄、尖閣列島、そして日本海、東シナ海防衛の重要な防衛戦略となるばかりか、南シナ海で中共の威圧行為に苦しむベトナムとフィリピンを護る為にも重要な役割を果たすだろう。

cordial8317 at 07:40│Comments(0)

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