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2023年08月02日

財政再建は薩摩藩の茶坊主「調所笑左衛門」に学ぶべし!

 財務省の言い成りの岸田政権は、経済財政諮問会議を開き、経済財政運営の指針「骨太方針」案を示した。新型コロナ対策などで膨らんだ国の歳出構造を「平時に戻して行く」らしいが、国債を国の借金だと認識してるから根本的解決を見ない。

 令和4年度の税収は71兆円で3年連続で過去最高を記録した。日本の純資産は世界一なのに全く国民に還元されないのは財務省の謀略と岸田の無能が重なり合う。

 米国製というと日本国憲法だが、他にも教育委員会や労働三法も米国製であり、昭和22年にGHQが創った「財政法」に基いて行う施策の全てが時代にそぐわない。

「財政再建」や「健全財政」が叫ばれて久しい。政府や地方公共団体は、行政の任務を遂行するに当たり、債務不履行や極端なインフレの亢進を防ぎ乍ら、経済の発展と国民全体への公共サービスの維持と充実を実現することが求められる。

 健全財政とは「資源配分」「所得再分配」「経済の安定化」の三つの機能を持続的に果たしている状態のこと。要は、歳入と歳出がバランスよく保たれていることだが、我が国の歳出のバランスを保っているのは国債に拠るところが大きい。

「プライマリー・バランス(PB)」とは、(税収+税外収入)から政府支出(政策的経費)を指し引いた政府の本業に伴う単年度の収支のこと。PBが収支ゼロであれば、公共サービス提供が(税収+税外収入)だけで賄えるということ。

 令和4(2022)年の一般会計予算は約107.5兆円。内社会保障36兆2735億円、地方交付税交付金15兆8825億円、公共事業5兆3901億円、教育費5兆3901億円、防衛費5兆3687億円、予備費、その他が14兆2847億円。国債費24兆3393億円。

 歳入が約65兆2000億円だから国債を発行しなけりゃ大赤字。国債は否定しない。何故なら国債という資本を投入することで、それ以上の収入(税収)を生む。だが、この儘では限界がある。先ずは膨れ上がる国債の利率を先ずは廃止したら如何か。

 岸田文雄首相の「新しい資本主義」とは、言い換えれば「新しいカネ主義」。「新しい」というと新鮮な感じだが、渋沢栄一が提唱した日本的資本主義とは逆行しているカネ主義であり、日本的社会主義の完遂を目指しているとしか思えない。

 我が国は戦後、米国型資本主義社会を選択した。その限りのない資本主義という欲望は止まるところを知らず、比例して心の豊かさを失い続けて行くこととなった。財政悪化も赤字国債の増加も、資本主義と米国への追随の悪しき結果である。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という。財政再建を歴史上の人物で見倣うべきなら、圧迫する米沢藩の財政を立て直した上杉鷹山の道徳教育に刮目するが、薩摩藩の茶坊主・調所笑左衛門(ずしょしょうざえもん)の借金踏み倒しが秀逸。

 江戸時代も中期から後期になると、殆どの大名は藩の財政に苦しんでいた。算段は、市中の商人や金貸しから借りなくてはやりくり出来なかったという。

 七十七万石の薩摩藩も例外ではなく、「武を以て尊し」とする薩摩藩は経済を軽視し、二十五代藩主の島津重豪(しげひで)は西洋かぶれもあって、大金を投じて「天文館」を建てたり、博物全書を出版したりと資金を湯水の様に浪費した。

 その結果は当然の如く、文政十年(1827年)の頃には、薩摩藩は五百万両もの借金を抱えることとなったという。この頃の薩摩藩の石高(税収)は年間十五万両程度だったというから、実に年間予算の33倍もの借金を負っていたことになる。

 現在、我が国の税収は65兆円余りで、借金は1100兆円程度だから現在の日本政府の約2倍以上となり、薩摩藩は財政的に酷かったというのが理解出来る。

 そこで登場したのが調所笑左衛門。元々は殿様の茶坊主だったが、経理の才能に秀でてた為に小納戸役頭取に抜擢され藩の財政再建を一任されることとなった。

 茶坊主らしく知恵を働かせた笑左衛門は、債権者に「借金の返済方法について相談したいことがあるのでお越し願いたい。証文の書き換えをしたいので持参されたし」との通知を出したという。債権者らは疑いも無く城に上ることとなる。

 債権者らは幾ばくかの返済を当てにして赴いたのだろうが、笑左衛門は証文を出させると、何と火鉢の中に投げ入れてしまったのだ。唖然とする債権者ら。

 そこで笑左衛門は必死の形相で、呆然とする債権者に向かって、「借金は二百五十年腑で御返しする。但し、利息は付けない。無理は承知。それが否だというなら私を突くなり、斬るなり好きにしてくれ」と言い放ったというから茶坊主らしい。

 債権者にしてみれば証文は既に灰となっているし、商人が武士に楯突ける訳も無し。「笑左衛門さまがここまで覚悟を決めたのは余程のことが在るのだろう」と納得し、斯くして年二万両ずつ二百五十年かけての返済に同意することとなった。

 その後、笑左衛門は藩内の経費を切り詰め、一方では南の島の黒砂糖貿易を独占して財政を立て直した。重豪の次の藩主の斉彬が藩内の工業化に成功したことで藩の財政は潤い、明治維新という日本の開国に大きく寄与して行くこととなった。

 因みに、年二万両の返済は笑左衛門の約束通り、明治初頭までは続けられていたが、廃藩置県に由り藩が消滅し、その約束は反故されたのは言うまでもない。

 政府も、自転車操業的な殖え続ける国債発行に伴う利息の支払いを止めるには、調所笑左衛門のやり方を見倣って無利息の国債を発行したら如何だろう。呵呵。

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cordial8317 at 05:14│Comments(0)

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