人生「我以外皆我師也」とはいうが・・・「驕る平家は久しからず」

2011年10月05日

「ノーベル平和賞」にフクシマがノミネート!?

 ノーベル賞受賞ウィークに入り、本年も日本人受賞者が出るのか興味津津だが、ナント「平和賞」に「フクシマ」の声が挙がっているというから驚いたのなんの。

 まぁ、単なる話題作りだろうが、フクシマが平和賞を受賞したところで、「脱原発」「反原発」に利用されるだけのことだろうし、県民にはエライ迷惑なことだ。

 昨年、平和賞を受賞した劉暁波(りゅう・ぎょうは)は未だ獄中に座し、中共の弾圧を受け続けており、世界の人々も既に劉氏の存在すら忘れてしまっている。

 ノーベル財団には是非今年も中共の圧政と闘っている活動家に平和賞を授与し、共産党一党独裁の中共政府の実態を世界に知らしめて頂きたいものだ。

 香港の人権団体・中国人権民主化運動ニュースセンターは4日、平和賞を受賞した中共の民主活動家である劉暁波氏が、服役中の遼寧省の刑務所で実兄と面会したと発表した。実に面会は平和賞受賞後初めてで、夫人との面会すら許可されていない。こうしたことをしても未だ中共の人権弾圧は改善されてはいない証左である。

 昨年、度重なる中共政府の厳しい圧力や抗議に屈せず、劉氏に平和賞を授与し、圧政と人権侵害に警鐘を鳴らしたノーベル賞委員会には敬意を払ったものだが、授与しっぱなしでは平和賞そのものの価値は益々無意味なものとなろう。

 劉暁波氏の平和賞受賞は、中共政府の圧政に呻吟している人民や国にとっても喜びは一入だった。ノーベル賞が、その国の文化レベルを知る上で参考になるのは当然だが、支那での平和賞の受賞は、89年のチベット仏教最高指導者・ダライ・ラマ14世以来二人目で、改めて支那・中共政府の人権侵害が浮き彫りになった。

 劉氏の中国を思う心は深く、中共政府の一党独裁の廃止こそ人民を救うという信念は決して間違いではない。弾圧と制裁を受けながらも怯むことなく、民主化運動に取り組む勇気と良心は尊敬に値する。活動家とは斯く在りたいものだ。

 1989年の天安門事件で逮捕・投獄されて、他の民主活動家が病気治療の名目で国外に移住したが、劉氏は国内に留まり刑期を満了した。然し、2008年に「0八憲章」を起草し公表した為に、更に11年の刑に服している。

 劉氏がノーベル賞を授与された昨年12月10日、モンゴル文化の保護や民族自決を訴え、「南モンゴル民主連盟」を組織し、1996年に中共政府から「国家分裂及びスパイ活動の罪」で逮捕されて投獄されていた、モンゴル人活動家・ハダ氏が、内蒙古自治区・赤峰刑務所から15年の刑期を終えて出所した。

 こうした活動家や英雄の存在を知っている人々は極僅かだ。ハダ氏のシンナ夫人も、夫の不在中、フフホト市で書店「モンゴル学書社」を経営し生計を立て、モンゴル人同胞にその文化と抵抗の精神を絶えさせないとの思いで必死に生き抜いた。

 中共政府の厳重な監視下に在るシンナ夫人は意見発表を奪われているが、ニューヨークに本拠を置く「南モンゴル人権情報センター」は、国際電話でシンナ夫人を取材した談話をインターネット上に掲載し、獄中のハダ氏個人の動静のみならず、情報統制下に在る南モンゴルの現状を知らせる貴重な情報源となって来た。

「ノーベル平和賞」は「フクシマ」ではなく、こうした活動家にこそ送られるべきで、ノーベル財団は、再度、中共政府の圧政と人権侵害に警鐘を鳴らすことこそ務めであり、畢竟、それこそが世界平和に寄与出来るものと信じて止まない。

cordial8317 at 07:37
人生「我以外皆我師也」とはいうが・・・「驕る平家は久しからず」