東日本大地震と津波と原発被害に見る福島県民への差別つくられた風評被害で出荷停止品目は50品を越えた!

2011年03月23日

復興への道のりは厳しいが福島県民は絶対に負けない!

 東日本大震災の原発事故による影響で、原乳とホウレン草が出荷停止となり、酪農、農業関係者は将来の不安を募らせている。追い討ちを掛ける様に、原発周辺の海水からも法定限度を上回る放射性物質が検出され漁業関係者にも不安が広がる。

 福島では健康被害は無いし安全なのだが、被害拡大や風評被害を防ぐには、やはり原発事故を早期に終息させ、一刻も早く事態を収め「安全宣言」を出す以外ない。

 政府が暫定基準を超える放射性物質を検出した農作物を出荷停止した為に、ホウレン草とカキ菜以外の野菜も返品が相次ぎ投売りも見られるという。こうした風評被害を防ぐには消費者に正しい情報を公開し理解を求めることが必要だろう。

 福島県では独自で情報を収集し、県民に対しても不安を解消する為に放射能医療研究で実績が在る長崎大学の山下俊一博士、調副学長らを「県放射線健康リスク管理アドバイザー」として迎え、正確な情報を伝えるのに努力をしている。

 放射線に詳しい山下博士は、今回の原発事故の影響で環境放射線の数値が高くなっていることに対し、例えば、ー水道水から安全基準の数倍の放射線ヨウ素が検出されたが-との疑問に対して 次の様に注意を促している。

「基準を超えている以上、飲むべきではないが、1年間、1リットルを飲み続けたとしても健康上の心配はない数値。更に数値は時間と共に低下します。野菜も同じで、基準を超えてれば食べるべきではないが、間違って食べても危険は無いレベル。また、熱を加えたり、洗ったりすれば放射性物質は拡散して有る程度は減る。検出されている放射線ヨウ素の半減期は8日間で、短期間で薄まる。体内に取り込まれても新陳代謝で体外に排出される。国の基準値は影響を受け易い子供に合わせて決められているのです」

 -放射線を浴びることによる健康被害とはーとの質問には、「細胞の遺伝子に傷を付けるということをイメージして欲しい。1000マイクロシーベルトで1つの傷が付く。ただ傷は数時間程度で快復する。一度に10万マイクロシーベルトを浴びると、100個の傷が付き、修復に不具合が生じると考えられる。不具合の生じた遺伝子が増えると発癌リスクが高くなるが、それは、1万人に1人程度だ」 と説明している。

 -避難指示が出た原発の半径20キロ圏外でも放射線が1時間当たり20マイクロシーベルトと高い数値を示しているが-との不安についての説明には、 「問題ない数値と考えている。放射線を体内に吸入する可能性は10分の1とされ、24時間屋外に居ても50マイクロシーベルト。1ヶ月では1500マイクロシーベルト。1ヶ月この儘の状態が続いたとしても健康に影響はない」「雨や雪などで水滴に触れない様にすることは、リスク回避する上で正しいが、過剰な心配は必要ない」 と述べている。

 他にも「野菜は洗う、皮を剥く、煮る(煮汁は捨てる)などすれば大丈夫」「小さな子供を基準に予防的、防護的に低く設定してる値で、食べてもパニックになることはない」「母乳も問題なし」「子供をつくっても大丈夫」と、何事もマスコミが垂れ流す報道や風説に惑わされることなく冷静さを保つことが大事だ。

 放射線物質という「見えない敵」への正しい理解をすることが、これ以上の風評被害の拡大を防ぎ、安心、安全な生活を続けられることが出来ると思う。福島県の復旧・復興への道は厳しいが、ガンバロー東北、ガンバッペ福島!

cordial8317 at 08:03
東日本大地震と津波と原発被害に見る福島県民への差別つくられた風評被害で出荷停止品目は50品を越えた!