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2011年03月22日

東日本大地震と津波と原発被害に見る福島県民への差別

 東日本大震災での死者・行方不明者が、国内最悪の津波被害とされる明治三陸地震を越えて、歴史上最大最悪の大災害になるのは確実だろう。福島県内の死者も700人を超え、行方不明者は5000名を超える。全壊、半壊、破損家屋は1万4513棟に及ぶ。他にも、電気、ガス、水道が未だに復旧しない所も少なくない。

 更には、原発事故の影響を諸に受けて、水道水や農畜産物から食品衛生法の暫定基準値を超える放射線物質が検出された。政府は、ホウレンソウとカキナ、牛の原乳が出荷停止の措置を指示したが、今後、県内農産物や水産加工物、県産品の風評被害は拡大して行くのは避けられない。県民の一人として断腸の思いだ。

 腹立たしいニュースが今朝の地元紙に載っていた。原発事故の影響で、県内から県外へ避難した被災者が旅館への宿泊を断わられていたというから厭きれる。

 厚生労働省によると、岩手県の旅館が「福島県からの避難者を泊めても大丈夫なのか」と問い合わせた他に、「福島から来たと言うだけで宿泊を断わられた」とか「予約を受け付けて貰えなかった」という苦情が寄せられたという。

 厚労省は「旅館業法」に抵触するとして、各自治体に通達し、指導を要請したというが、旅館業法違反というよりも、明らかな福島県民への差別だろう。

 こうした差別を生んでいるのは、連日マスコミから垂れ流される「放射能漏れ」や「基準値を超える放射性物質」といった不安を煽る報道と、無為無策の現政権の影響が大きい。こうした差別は今後も殖えて行くのではないだろうか。

 大震災で被災して、やっとの思いで辿り着いた旅館から断わられるとは、さぞ悔しく、無念だったに違いない。地震も津波も天災であって、原発事故も対策の不手際は有ったにせよ、今、誰かを責めても仕方のないではないか。

 国民は今、陛下の大御心の下で、被災者の悲痛な思いを、様々な形で少しでも多く分かち合って行こうとしている時だけにこうした報道は至極残念でならない。岩手の旅館名は出ていないが、これを機に猛省して欲しいものだ。

 新聞に南相馬市で津波被害に遭った老夫婦の話も載っていた。地震が発生時、夫婦は自宅に居た。夫の順さん(90)を妻のヤヨイさん(80)が抱き抱えて逃げようとしたが、脳梗塞を患い右半身が不自由だった順さんを玄関迄運ぶのがやっと。

 順さんは、「もういい、俺はここに居る」と、妻のヤヨイさんに逃げる様に言うと、ヤヨイさんは、息子に助けを求めに車で向ったが、その車も家よりも遥かに高い大津波に巻き込まれてしまった。だが、3時間後奇跡的に救助された。

 順さんは元漁師で刺身しか口にしなかったという。地震当日の昼も刺身を出すと「オマエと結婚して良かった」と言ってくれたという。「夫が津波から守ってくれたのかも知れない」と思っていると「じいちゃん、すまねえ」と手を合わせた。合掌。

cordial8317 at 09:22

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