こんな日本に誰がした最も貧しい国に最も富裕な王がいる(脱北詩人チャン・ジンソン)

2010年10月09日

ノーベル平和賞受賞者劉暁波氏を称える

 支那の民主活動家・劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏がノーベル平和賞を受賞した。支那人初のノーベル賞受賞者が獄中の活動家というのが如何にも中共らしいが、中共政府の圧政に呻吟している人民や国にとってもこの喜びは一入だろう。

 ノーベル賞が、その国の文化レベルを知る上で参考になるのは当然だが、中共建国以来、平和賞の受賞は、1989年のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世以来二人目で、改めて中共政府の人権侵害が浮き彫りになった。

 度重なる中共政府からの圧力や抗議に屈することなく、劉暁波氏に平和賞を授与し圧政と人権侵害に警鐘を鳴らしたノーベル賞委員会には敬意を払いたい。

 劉暁波氏の祖国を思う心は深く、中共政府の一党独裁の廃止こそ人民を救うという信念に間違いはなく、中共からの激しい弾圧と制裁を受けながらも怯むことなく民主化運動に取り組む姿勢は尊敬に値する。活動家は斯く在りたいものだ。

 中共が共産主義を捨て去った時こそ、祖国であるシナに自由と平和、民主主義を齎し、我が国を始めとした国々と真の友好関係が築き上げられるだろう。

 だが、未だ共産主義を最高原理として崇め、神や仏という共産主義を超える最高の存在を許さず、信仰の自由も集会、結社、出版、言論、表現の自由という基本的人権が無い。こうした共産主義国との友好など単なる妄想に過ぎない。

 満州、内蒙古、チベット、新疆の異民族を虐殺し土地を奪い、共産主義と漢民族化を強制し、清朝時代の最大版図を「歴史的領土」と主張する中国共産党こそ、最大の「帝国主義国」であり、心して付き合わなくてはならないのだ。

「愛国無罪」というが、劉暁氏こそ真の愛国者であり、劉氏のノーベル平和賞受賞を機に即時釈放すべきであろう。然し、頑迷固陋な中共は平和賞受賞を「共産党一党独裁支配の政治体制への批判」と捉え、受賞委員会とノルウェーに抗議した。

 その上に、劉氏の受賞決定を伝える報道や放送を規制したことでも共産主義の異常さが分かる。こうした事を見ても、国際社会の一員としての資質に欠けるものだ。

 尖閣諸島の漁船衝突事件でも、逮捕・拘留したシナ人船長を処分保留で釈放したことを「日本への勝利だ」と大いに自己満足に浸っていたが、これに拠って国際的な信用が失墜したのも確かだった。方や日本の外交音痴も世界に曝された(苦笑)

 劉氏の平和賞受賞へのイチャモン、難癖も、同様に中共への国際的信用失墜と共産主義の危険性を知らしめるものとなろう。戦略的互恵関係などクソ喰らえだ。中国共産党こそ世界に巣食う癌であり、共産主義の撲滅は人類の至上命令でもある。

cordial8317 at 09:32
こんな日本に誰がした最も貧しい国に最も富裕な王がいる(脱北詩人チャン・ジンソン)