占守島の戦いや南樺太での悲劇は決して忘れてはならない歴史である「みなさん、これが最後です。さようなら、さようなら」

2021年08月19日

冤罪事件と感染症対策分科会の共通点

「グリーンマイル」という映画がある。無実の罪を被って死刑にされる囚人の周りに起こる奇跡を描いたものだ。マイケル・クラーク・ダンカン演じるジョン・コーフィは無実の罪で処刑される。この不条理に思わず熱いものが込み上げる。

 冤罪は警察捜査の傲慢さに加え、捜査の杜撰さや証拠品の不確かな鑑定など様々が要因となる。今では科学捜査が当たり前になっているが、その昔というか、昭和時代には信じられない様な驚くべき不可思議な鑑定が相次いだのも事実だ。

 昭和24年、弘前大学の松永藤雄教授宅で妻が何者かに咽を斬られ殺された事件がある。近所に住む那須隆という男が逮捕される。彼の着衣から血痕が見つかり、それを証拠に犯人と断定された。彼は犯行を否認した儘で起訴された。

「反省も無い」との理由から15年の刑を丸々務めることになった。然し、釈放されて間もなく「弘前大学教授夫人殺害は自分だ」と滝谷福松という男が名乗り出る。犯行の際の詳細を供述したことで滝谷福松の犯行だったことは明らかだった。

 この事実を知った須永さんは仙台高裁に再審請求するが、何故か高裁は棄却した。その2年後、那須さんが再審請求するとあっさり受理され無罪判決が出た。

 鑑定の結果、当時証拠とされた着衣の血痕は別のものだったという。そんな事は始めから判りきっているのに、何故に2年前は再審請求が却下されたのかと言えば、血液鑑定を行った古畑種基東大教授が生きていたからに他ならない。

 要は、事実の解明よりも科学捜査研究所所長も務め、文化勲章を授与された古畑教授の名誉が優先されたのである。こうした不条理が赦されるのだろうか。

 2年の間に古畑が鬼籍に入ったことで無罪判決を得るが、こんな杜撰でデタラメな鑑定や判決が当たり前の様に行われていたという事実に驚きは隠せない。

 冤罪を生む元凶は捜査に携わる警察や検事の驕りや傲慢さ、過ちを文(かざ)り、屋上屋を重ねることの結果だが、こうした冤罪によって真犯人を取り逃がすことになることこそ最悪の結果となってしまう現実を忘れてはならない。

 新型コロナ騒動は収まる気配はない。感染症対策分科会の提言を進めるだけで、決断力に乏しい菅総理は政治家としての職務を放棄した。目は泳ぎ、本人も何が正しいのか分かっていないのだろう。総裁選は辞退し、高市早苗に譲った方が好い。

 分科会の尾茂会長は「新型コロナはインフルエンザじゃない」と言って憚らず、人の出入りや接触を制限することで効果が上がるとの提言を続け、ワクチンの全国民接種を呼びかけるばかりで感染症指定第二類を変えることに抵抗を示す。

「通常のインフルエンザと変わらない」という医師もいる。イベルメクチンの効果を訴え「開業医が対応すれば医療崩壊は起きない」と訴える医師もいる。「治療効果が顕著なアビガンを早々に承認して自宅療養者に配るべき」との声もある。

 こうした声には全く耳を貸さず「今の段階で第二類を変える必要はない。ワクチン接種が進んだら議論すべきだ」との一点張りは冤罪事件を生む構図とそっくり。周辺者も恐らくイエスマンばかりの寄せ集めなのではあるまいか(苦笑)

 尾茂会長が会長を辞するとか死なない限り愚策が続けらるのだろうから感染者も死者も増え続けるのは必至。ここ数日の死者の増加は序章に過ぎない。保健所縛りの第二類指定で自宅療養者の容体が悪化して死に至る「人災」の様相を呈す。

 医師や医療に携わる者に求められるものは高い倫理性や道徳性であり、公正公平な中立性であるが、倫理性や道徳性が備わっていない医師は多い。医師同士や組織を守ろうとして庇い合うのは医療従事者の特徴といっても好いだろう。

 尾身会長が間違っているのなら苦言を呈すべきだが、有無を言わさぬ雰囲気が横溢してるのではと推測する。苦言を呈したものならどうなるかは知っているだろうから同意せざるを得なくなる。それこそ政治家の出番だが手を拱くばかり。

 決断力が無い菅総理は分科会の言いなり。正にレームダックと化した菅総理のリーダーシップ無き右往左往の対応は、違法献金で四面楚歌だった菅直人が東京電力福島第一原発事故に救われた状況に似たり。同じ過ちを繰り返す。

 過ちを素直に認め改めることこそ、正義を守る上で最も大事なことである。「過ちては即ち改むるに憚ること勿れ」という。尾身会長始め政府から専門家として招聘された有識者と言われる方々もこの言葉を肝に銘じて職務に当たるべし。

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