占領下で将棋も無くそうとしたGHQ「自由が無いのが民主党」とは上手いことを言うねぇ

2010年03月19日

「大西洋・地中海クロマグロ取引禁止提案」を否決

 カタール・ドーハで開かれているワシントン条約国会議で、「大西洋・地中海クロマグロ取引禁止提案」を大方の予想に反して否決されたというニュースを見た。

 今回の結果は日本外交史上貴重な事例であり、米国がクロマグロや鯨やトヨタ問題を政治問題化させようとする米国にとって大差での否決はショックは隠せない。

 この勢いで、捕鯨問題も解決をして欲しいものだが、無理無体、理不尽なことを平気でやる米国との同盟強化など笑止千万と言われても仕方あるまい。

 我が国の食料自給率は39%。この数値は食料安保の視点からも大変問題のある状況で、食料自給率の改善に繋がる問題としても「捕鯨問題」は重要である。

 我が国が調査捕鯨を継続している背景には、「鯨は将来の人類の重要なタンパク源になる」という考えもあり、小さなミンク鯨1頭で牛7頭分のタンパク質が採れる。鯨を家庭の食卓に戻すことが、食料自給率の改善に繋がるとの思惑からだ。

 地球上の鯨類が年間に捕食する魚類の総量は2億5千万トン~4億トンだという。一方、地球上の漁師の漁獲量は約1億トン。「鯨飲馬食」と言われるほどに食欲旺盛な鯨類が増え過ぎれば、人間が食料にしている水産資源も脅かされる事となろう。

 我が国で「商業捕鯨」が本格的に始まったのは、江戸時代の初期の1606年の頃だと言われている。捕鯨発祥の地である紀州(和歌山県)の太地で開始された商業捕鯨はやがて全国に広まり、それと共に鯨を食する習慣も全国に広まった。

 松尾芭蕉の句に、「水無月や 鯛はあれども 塩鯨」というのがある。塩付けされた鯨の肉は江戸庶民の大切なタンパク源であり、大衆食として愛された料理の一つだった。19世紀初頭には「鯨肉調理方」という本が出版されている。

 鯨食というのはそれだけ日本では普及していた文化でもあったということが分かるだろう。今でも北海道や東北では正月に「鯨汁」を食しているし、「ハリハリ鍋」にしている地域もあるし、大阪のおでんにはコロ、サエズリ、オノミが好まれる。

 反捕鯨の連中は、鯨食を「ゲテモノ」扱いしたり、「戦中戦後の食糧難時代に止むを得ず広まったもの」だとか、挙句の果てには遠洋漁業は「鯨油を採る目的だ」などと愚にも付かない反論をしている。だがそれは、欧米の捕鯨が皮だけ剥いで鯨油のみを採るやり方だったから、それと同じだと勘違いしているだけのこと。

 我が国は単に鯨肉を食するだけではなく、鯨の髭は文楽の人形に使ったり、骨は櫛などの工芸品となっている。漁師達は鯨塚を作り鯨の供養も行っていたし、捕鯨問題の背景には、こういった日本独自の伝統的鯨文化の問題も有るのである。

 多少波風が立とうが主張はするべきで、何でも「強調」しようとか「友愛」だとかの軟弱な姿勢は日本の将来を危うくするものである。捕鯨問題は我が国にとって重要な問題であり、地道な科学調査が実を結ぶことを願って止まない。

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cordial8317 at 07:16
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