「核は保有しない・製造しない・持ち込ませない」というが・・・他国からの支配の歴史と米国に裏切られたウクライナの悲劇

2022年03月03日

サンデーモーニングの常連コメンテーター・寺島実郎の薄っぺらい論評を嗤う

 TBSのサンデーモーニングの常連コメンテーターに、反日、自虐ぶりが逞しい寺島実郎がいる。早稲田大学を卒業した寺島は三井物産に入社。執行役員などを経て三井物産戦略研究所会長を務めた人物で、現在は評論家として活躍している御仁。

 教授や学長の他に、一般財団法人・日本総合研究所理事長という偉そうな肩書きを持っているが、何のことはない、中国共産党を礼讃する大中華圏信奉者でもある。

 先日(2月27日)のサンデーモーニングで、ロシアを「プーチン専制の、極端に言うとヒトラーがやったことと粗同じストーリーに移りつつあります」との見方をする一方で、ウクライナは「一方的な被害者でもない」と断じていたが寺島らしい。

 ウクライナ国民が元コメディアンを大統領にしたことを「人気者を大統領に選んで行くっていう流れの民主主義に達した」と腐す。それを「衆愚政治」や「ポピュリズムに走って行く民主主義」と批判していたが、相変わらず中身が薄っぺらい。

 以前、大手警備会社の高花豊会長が寺島の主張に苦言を呈したのを記憶しているが、その反論は如何にも寺島らしい堅白同異の弁ばかり。そんな寺島が、左翼番組とはいえマスコミに登場しては自説を垂れ流していることに違和感を覚える。

 寺島曰く、プーチンを付け上がらせる要因を招いたのは安倍晋三だという。1400億ルーブル(日本円で約2000億円)の宮殿に住み、個人資産は12兆円にも上ると言われている。プーチンが来日した際には安倍は血税の3000億円を援助している。

 そうした安倍のパフォーマンスを糺すなら理解もするが、「ソチ冬季五輪の開会式に安倍が参加したことが原因だ」とは流石に驚いたというより嗤うしかなかった。

 因みに、習近平の資産も兆円単位あるというし共産主義理論は破綻してるだろう。プーチンも習近平も階級闘争に勝利した独裁者であり、資本家を凌ぐブルジョアである。寺島の理論や自虐史観は敗戦コンプレックスからの妄言でしかない。

 ウクライナの悲劇はアメリカに裏切られたことに加え、核武装を放棄したことだ。コメンテーターとして目立てば何でも有りというのはどうなのだろう。「諸問題の萌芽は日本に在る」とする寺島らしい、いつもの自虐の論理には厭きれるばかり。

 寺島が上梓した「脅威のアメリカ 希望のアメリカーこの国とどう向き合うか」(岩波書店)というトンデモ本がある。この中で「日本が関る基本姿勢とすべき4原則」を箇条書きにしている。 偏狭な自説を読めば評論家というより売国奴。

1、地域紛争不介入の原則ー極東の潜在的要素としての億円を
北朝鮮問題、台湾問題は地域に住んでる人が責任を持って解決すべきで、
第三者は介入してはならない。
つまり北朝鮮問題にアメリカは介入してはならず、
また台湾有事に日本は台湾への軍事支援をすべきでない。

2、非核平和主義ー被爆国である日本は、中国が450発の核弾頭を保有しようが、
北朝鮮が秘密にこれを開発しようが、絶対核兵器を持ってはならず、
これが「日本外交の発信基盤」となる。

3、過去の清算ー空虚な言葉だけの謝罪外交から脱却し、
日本が「力の論理」を斥け「平和主義」の理念の確認と実践によって
「歴史問題の精算」の柱とする。

4、中国の国際社会の参画を支援してきたごとく、
北朝鮮に付いても「関与政策」、すなわち韓国の「太陽政策」を支援すべきだ。

 共産党やアホ野党が泣いて喜びそうな外交政策ばかり列挙してあるが、そんなこともあって民主党政権下では寺島は党顧問として迎い入れられた。寺島の理論を鵜呑みにした鳩山由紀夫らが寺島の対米政策を実行に移し、日米同盟の軋轢を生んだ。

 本の最後の部分で寺島は「テロとの戦いという新しい事態に幻惑され、間違っても戦後蓄積してきた平和主義の基軸を踏外してはならない。米国の『力の論理』に引き込まれ、『結局、武力が国際社会を決する』という卑しい世界観に後退することを避けなければならない。超大国のエゴが通用しない全員参加型秩序に向けて歴史は動く。求められるのは筋道の通った理念であり、多国間外交の時代には理念なき力は意味を持たない』と、全くの現実無視、アベコベ、頓珍漢な愚論を垂れ流している。

 細かい反論は割愛するが、「多国間外交の時代には理念なき力は意味を持たない」との台詞はプーチンにこそ言うべきなのに、それが「プーチンを付け上がらせたのは安倍晋三」とは老害の極み。関口宏と共にとっとと引退して欲しいものだ。

 この寺島を顧問として厚遇し、アホな処世論や現実を無視した亡国必至の理論を有り難がってた民主党が国民から総スカンを喰らうのは時間の問題だった(笑)

 文章の終わりには、毛沢東の「ゲリラは人民の海に泳ぐ魚である」という言葉を、「赤旗」常連のノスタルジック左翼の加藤周一が引用するとして書いている。

 GHQに言論統制され、未だ自虐史観逞しい岩波書店への配慮なのか、何も旧左翼の権化というべき加藤にオベンチャラを言う必要はないだろうに。要は何のことはない、寺島は中国共産党に憧れる隠れ、否、強烈な共産主義者というのが正しい。

 朝日新聞やテレビ朝日やTBSと雖も株式会社であり、視聴率や部数アップを狙って一定の無自覚左翼の視聴者や購読者に慮った主張をするのは致し方ないとは思うが、何でもかんでも日本を腐してどうするの。あんたらも日本人でしょ(苦笑)

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cordial8317 at 06:57│Comments(0)

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