中共国内で使われている漢字の多くは「日本製」である明治開国以来の様々な歴史を検証し日本再建の一歩とせよ!

2023年05月10日

明治12年公布された「萬歳三唱令」はニセモノらしい(笑)

 政府は「萬歳三唱」の所作について、「萬歳三唱は公式に定められた法令はないと承知している」との答弁している。その昔、右翼の先輩で横浜在住(現長野県)の平澤次郎から「萬歳三唱令というものがある」と教わったことがあった。

 祝い事や当選議員らが行う「萬歳三唱」だが、この萬歳の殆どが掌を正面にして「降参」した形で行っていることが多い。平澤次郎曰く、「この所作は間違いであって、万歳本来の『壽を祝す』意味ではなくなってしまう」とのことだった。

「萬歳」というのは漢語であり、唐の末期からは専ら「天子の壽を祝するに用いた語」として用いられたという。 日本国内で「萬歳三唱」の逸話が残っている。

 明治初期、千葉県の軍事錬兵場に於いて、天皇陛下の御臨席を仰ぎ訓練観閲を行うこととなった。政府軍の指揮官であった元薩摩藩の篠原国幹近衛長官は、集まった全軍の将兵と共に声高らかに「天皇陛下萬歳」を三唱したという。

 この卓越した篠原近衛長官の指揮能力と将兵の錬度の高さに感動された明治天皇は、御言葉の中で萬歳三唱を唱和した篠原を称え、「諸官等も篠原(志野原)に習え」と述べられ、この御言葉からこの地を「習志野」と名付けられたという。

 その後の明治12年4月1日、萬歳三唱令「太政官布告第168号」が公布されたという。この布告自体が嘘で三唱令も贋物らしいが、この太政官布告が広く国民に知れ渡ったという事実は消えるものではなく、「萬歳三唱令」は一見の価値はあろう。

 萬歳の実施要綱には、「両腕は垂直に、指は真っ直ぐ、両手は内側を向ける」と書かれており、多くの国民がやってる掌を前にする萬歳は間違った所作である。

 掌を相手に向け腕を上げる行為は、国際的には「降参」を意味するものであり、萬歳の持つ「壽を祝する」意味とは正反対になってしまうのは先輩の教えの通り。 御目出度い時に「萬歳」を唱えることは、古くから支那でも行われていた。

 我が国でも八世紀末に、長いこと雨が降らない日々が続いたという。ある日、桓武天皇が庭に出て祈ると雨が降り出して、群臣が萬歳を唱えたという記述が「続日本記」に見られる。但し、当時は「バンザイ」ではなく「バンセイ」だった。

 萬歳の高唱は、明治22年2月11日の「紀元節」に於いて、東京帝大の学生達が大日本帝国憲法(欽定憲法)の発布を祝ってしたのが始まりだとされている。

 首相の発声による萬歳三唱は、やはり「登極令」に基づき大正天皇の即位礼から行われる様になった。我が国の伝統、文化、風習は守り継承することが大事で、間違って広まっている万歳を正す意味でも「萬歳三唱令」を正式に発表したら如何か。

 余談ではあるが、野村秋介は「萬歳」という言葉は漢語であるから「萬歳三唱」ではなく、「すめらみこといやさか」と唱えていたと言う。すめらみこととは現天皇のことで、「すめらぎいやさか」となると歴代の天皇という意味になる。

「萬歳三唱令」の真贋は兎も角として、萬歳三唱令は実に良く出来ている。萬歳三唱は姿勢を整え、大きな声で正しくやりましょう。この続きは明日に(笑)

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cordial8317 at 04:47│Comments(1)

この記事へのコメント

1. Posted by 中年の星   2010年02月13日 15:32
爆発五郎様
まったく知りませんでした。
非常に勉強になりました。

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