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2010年01月14日

徒然なるまゝに

 座右の書ではないが、吉田兼好の「徒然草」が好きで時々出しては読み耽っている。 人の世は常に欲望の社会だが、吉田兼好はこう曰はす。

「名利に使われて、閑かなる暇もなく、一生を苦しむこそ、愚かなれ。財多ければ、身を守るにまどし。害を買い、累を招く媒なり。身の後には、金をして北斗をささふとも、人のためにぞわづらはさるべき。愚かなる人の目をよろこばしむる楽しみ、またあぢきなし。利に惑ふは、すぐれて愚かなる人なり」(三十八段)

 世俗的な名声とか地位とか財産とかに身も心も使われて、心静かにゆったりと生活を楽しむ余裕もなく、一生あくせくと暮らすなど実に愚かなことである。

 財産が多いとそれだけ身を守らねばならず面倒な煩いを招く元となる。例え死んだ後でも残された遺族たちは財産分与で揉めるだけ。そんな愚かな人々の為に自慢したところで、それもまたつまらないことだ。利欲に惑うことは最も愚かな人である。

「まことの人は、智もなく、徳もなく、功もなく、名もなし。誰か知り、誰か伝えん。これ徳をかくし、愚を守るにあらず。本より賢愚・得失の境にをらざればなり」

 要するに「まことの人」とは、世間に対して知恵や徳や功績を誇ることなどしないので、世間では誰が本物の人であるかは判らない。だから伝えることも出来ない。

 本当に立派な人というのはそういったことを隠し、元々損得とか名声などとは関係ない処にいて、ただただ己の精神の充足を求めているにすぎないというのである。

 下品な人、無遠慮な人、知ったかぶりをした自己顕示欲の強い人は教養のない人と説くのである。只管利欲を求め、長寿だけを願って何になるのか。そういう人は人生の何たるかを知らない。人生とは結果ではなく、生きる経緯が大事なのである。

 兼好の様に、安定した生活を捨て職を辞し、己の精神の自由を求めれば生活は困窮するどう。一方で、暮らしを楽にしようとすれば心が拘束される。 愚生もしがない右翼浪人ではあるが、せめて精神だけは兼好の様に自由でありたいと思う。

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cordial8317 at 05:02
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