2011年03月

2011年03月30日

計画停電というなら先ずはテレビ局を輪番制にしたら(笑)

 連日同じ様な煽り報道ばかりでうんざりする。計画停電というなら先ずはテレビ局を輪番制にしたらいい。それこそ電力の無駄が省けるというものだ。NHKなんぞ、ハッキリ言って無駄。相撲の八百長より、NHKの八百長番組を叩けっつ~の。

 枝野も蓮舫も、「いつ来るか分からないものにこんな莫大な予算はムダ」と削減したスーパー堤防や災害対策費を仕分けなどせずに、歪曲、偽造、捏造の常習犯であるNHKを放送免許剥奪の対象としたら、国民から喝采を浴びたに違いない。

 民主党幹部のアホ議員どもが地震後にスーパーやコンビニを訪問して「買い溜めはダメよ」とパフォーマンスは厭きれた。作業着の襟を立てた姿を、ビートたけしに「宝塚じゃねェての」と揶揄されると蓮舫も枝野も襟を立てるのは止めた(笑)

 東京ドームの約10倍もの電力を消費する遊技場組合に何ら抗議することもなく、プロ野球というより読売の渡辺爺への当て付けは本末転倒でしかない。プロ野球は毎日東京ドームでやってる訳でも有るまい。だが、パチンコは毎日だろう。

 依存症の国民を救う好い機会だし、パチンコなんぞ諸悪の根源であって、百害有って一利無しだ。計画停電を機にパチンコもNHKも廃止したら好い。

 最近ツイッターに嵌っている。地震発生時も障害無く出来たし、リアルタイムで様々な情報が入るので重宝している。ミクシィもそれなりに反響はあるにはあるが、誰とも分からない匿名(ハンドルネーム)輩からのコメントへ一々答えるのも面倒になっていただけにmixiやtwitterでの140字の呟きは実に面白い。

 他のサイトでもそうだが、何処の誰かも分からない様なハンドルネームだけでやってるものは、自分の意見ではなく他人の請売りだったり、風評だったりと、実にいい加減で適当なものが多く胡散臭げで余り信じる気にはならない。

 本名と言えばfacebookだが未だに意味が分からない。何が愉しいんだろう。本名でアカウントを取って始まったのだが、その後にローマ字入力で登録し直したら、何故だか前のアカウントではログイン出来なくなってしまった。

 一旦登録したら個人情報は筒抜けで削除も難しく、日本人向けではないと思う。それに比べtwitterは簡単だし、言いっ放しの日本人向けだと思う(笑)

 最近ハマったオークションも止められない。震災前は、暫くやっていなかったのだが、ワカサギ釣りを覚えて以来、またちょこちょこと道具を買い漁っている。

 横浜の畏友が、ランタンが欲しいと言えば激しく同意し、あれやこれや釣りに使うからと、何時使うか分からない物まで入札しては一喜一憂している。釣りというのは、開高健じゃないが、やはり人生を変えるものなのかも知れない。

 一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい
 一日幸福でいたかったら、床屋に行きなさい
 三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい
 一年幸福でいたかったら、新しい家を建てなさい
 一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい (支那故事より)

cordial8317 at 11:09|Permalink

2011年03月28日

菅直人首相の現地視察のパフォーマンス強行で処置対応が遅れる

 経済産業省原子力安全・保安院は、震災当日の11日「炉心溶融」を予測した。翌日の12日には放射性ヨウ素や高レベルの放射線を検出、応急措置を執る方針が決まった。然し、12日早朝の菅総理の現地視察敢行で応急措置に遅れが生じた。

 政府関係者は「現場で首相を被曝させられないとの判断が、現場作業に影響が出た」と、その事実を認めている。この初動ミスが事態を深刻化させたのは間違いなく、原発事故は正に菅による「人災」と言っても過言ではなかろう。

 大衆迎合主義とも言えるパフォーマンスが取り返しのつかない最悪の事態を招いてしまった。東電広報担当は応急措置の遅れと首相の来訪は関係ないと火消しに躍起だが、福島民報新聞朝刊は「首相は猛省を」との正鵠を射る解説を載せている。

 (以下転載) 【解説】

 放射性物質が続く東京電力福島第一原発を巡り、
経済産業省原子力安全・保安院が東日本大震災当日から
炉心溶融という「最悪のシナリオ」を予測していながら、
菅直人首相が強く望んだ現地視察で
即座に取るべき一連の措置に遅れが生じた可能性が出てきた。
 また、首相から直接説明を受けた福島瑞穂社民党党首によると、
首相に同行した斑目春樹委員長はヘリで原発を視察した際、
「水素爆発は起きない」と説明したという。
政府関係者は「この発言で斑目氏は首相の信頼を失った」と明かす。
 性急な現地視察という間違った「政治主導」が
目の前に迫る危機への対応を滞らせ、
首相と補佐役の専門家の間に、あってはならない不信感が横たわる。
危機管理システムが人的要因で機能せず、
「有事なのに平時の対応をしている」(与党関係者)のが、
今の政権中枢の実態ではないか。
 最早人災と言ってもいい。
世界が注視する「フクシマの核危機」を乗り越えられるのか。
首相に猛省を促したい。また関係省庁間の情報共有強化、
主要担当機関の指導力向上、
国民との相互信頼に基づく戦略的コミュニケーションの実践を求めたい。
 真っ先に現地に赴いた首相には「現場重視」との思いがあったのだろう。
しかし、危機の深刻化が想定される中で、
政府の最高指導者が取るべき行動ではなかった。
1号機の炉心損壊、その後の炉心溶融阻止に向け、
即座に取るべき応急措置を優先し
「二の矢、三の矢」を視野に入れて事態収拾を図るべきだった。
 更に首相を制止すべき斑目氏らはその役割を果たさず、
危機の全権を掌握する首相に貴重な時間を浪費させた。
当初から炉心溶融が予測されていたのなら
「もっと迅速により多くの周辺住民を避難させるべきだった」
との指摘も当然だろう。
「首相を被曝させない」(政府当局者)ことを理由に、
1号機の炉圧を低下させるための「ベント」と呼ばれる
応急措置が遅れていたとしたら、
本末転倒以外の何物でもない。(転載終了)

 原発事故は菅直人の軽挙妄動が火に油を注いだ。地震、津波、原発、風評被害と四重苦の県民にとって、一刻も早い原発事故の事態収拾を願って止まない。

cordial8317 at 06:22|Permalink

2011年03月26日

徒然日記「東日本大震災から半月が過ぎた」

 東日本大震災からあっという間に半月が過ぎた。少しずつだが震災前の生活に戻りつつある。余震も少なくなり、一時の様な不安は解消されてはいるが、原発事故は深刻で、政府の無能と東電の対応の拙さにうんざりしている県民は多い。

 放射線に過敏になっている訳ではないが、孫が未だ1歳6ヶ月で乳幼児へのリスクは大きいというし、万が一に備えて会津若松市の嫁の実家へ避難させている。

 放射性物質を浴びると発癌する確立が高くなると、飛散する物質濃度に注目が集まっているが、愚生にしてみりゃ癌より、ストレスから来る脳梗塞の方が心配だ。しつこいACのオシムのコマーシャルを見ては、他人事ではないと思っている。

 地震前も地震後も家に閉籠もっているのは変わらないが、何か普段よりストレスを感じる。このストレスは何故だろうと考えた。何のことはない、震災でパートに行けなくなった山の神がずっと同じ部屋に居るのが大きな要因に違いない。

 その山の神だが、今週半ばからパートに行ける様になった。これで少しは脳梗塞の危機から解放された。震災の一週間前、友人3人とズワイガニを食べに相馬市松川浦へ行った。「手づくりの湯・栄荘」という相馬港の高台に在る宿での一泊旅行。

 相馬で水揚げされるズワイガニは、日本海で獲れるものより安価だが、味わいは遜色のないものだ。気の置けない友人らとの旅は実に愉しいものだった。

 翌日、魚市場を冷やかして、百尺観音にも御参りした。震災での大津波の映像が見る度に、相馬で出会った人達は生き延びただろうか。市場のおばちゃん達や、観光客にも動じずまったりと日向ぼっこをしていた猫は大丈夫だっただろうか。

 そう考えると、命とは実に儚く脆いものだと痛感する。若し一週間前に、相馬で震災に遭遇していればどうなっていただろう。的確に判断し行動出来ただろうか。自分だけはと専横な行動したのでは有るまいかと考えさせられる。

 明日予定されていた、福島市の釣堀屋「鱒の家」での〈大物釣り大会〉が来年に延期された。被災者が多く避難して来た為に大会どころではないとのこと。

 尤もガソリンも儘ならないので、延期は願ったり叶ったりだ。ワカサギ釣りも今月で終い。電動リールを2個購入し、穂先も作ったが残念乍ら来年迄御預け。

 来月には愈々県内の渓流釣りが解禁される。新潟や山形、奥会津は震災の影響は少ないと思うが、やはり釣りをやってる場合ではないという雰囲気があるのも確か。

 渓流釣りは未だしも海釣りはどうなるものやら。津波の恐怖はショックだろうし、原発事故での放射線被害の影響で釣り人が激減するのは余りにも悲し過ぎる。

 震災前、ヤフーオークションで「ヘチ釣り」の竿やら仕掛けやらを落札したが未だ届いていない。そういや、ヘラブナの竿も有るから、のんびり沼で釣りでもしようか。それとも阿武隈川で流行のカープフィッシングでも覚えようか。

 手元不如意なのに鯉釣り用の道具など揃えられる訳もないし、全世界や国内で募金活動をしているというのに、オークションなどやってる場合じゃないつ~の。

cordial8317 at 09:21|Permalink

2011年03月24日

つくられた風評被害で出荷停止品目は50品を越えた!

 原発事故を更に混乱を招いた菅直人総理は何処へ行ってしまったのだろう。画面から消え、連日テレビに出て来るのはちんちくりんな枝野幸男官房長官ばかり。

 東京都の浄水場からも放射線ヨウ素が検出され、都民もパニくった。官邸の発表が風評リスクを煽っているのだが、そんなことは意に介さず、今更「(食べても、飲んでも)問題ない」と、買占め自粛を要請したところで風評は収まる訳はない。

 原子力安全委員会委員長が震災後初めて記者会見し、「予想を超える早さでトラブルが次々発生、技術陣の対処能力を超えた」と言い訳していたが、一体この国というか、民主党政権の危機管理はどうなっているのだろう。作られた風評被害は止まるところを知らない。福島県産の出荷停止品目は50品を越えた。

 放射性ヨウ素の半減期は8日間ということだが、放射性セシウムは30年間という長期に亘り汚染が続くという煽り報道を目にした。出来ることなら放射線セシウムが検出されないことを祈るばかりだが、出ても問題ないだろう。放射線物質と放射能を勘違いしている人は多い。それを2チャンネルに分かり易く説明したものが有った。

 【放射能の誤用一覧】
 放射能漏れ→放射能は漏れない。
 放射能は人体に有害→放射能は人体に無害。
 放射能に食物が汚染→放射能は汚染しない。
 放射能が撒き散らされる→放射能は撒き散らされない。
 放射能が混ざった雨が~→放射能は混ざらない。
 放射能を一定量→放射能に量はない。
 放射能を浴びると~→放射能は浴びることはない

 放射能と放射線物質の違いを更に分かり易く、砕いて言えば
 【放射線:うんこのニオイ】
 【放射能:そのうんこがどれくらいクサイか】
 【放射性物質:うんこそのもの】

 うんこの臭いは弱いと不快なだけだが、強くなると目に染みたり身体的症状が表れ後々まで症状を残すわな。放射線が厄介なのは、うんこみたいに臭ったり見えたりしないうちに体が犯されていくところだ。ん~実に分かり易い(笑)

 亀井静香が、民主党政権が検討している閣僚3人増について「バカ+バカ+バカ=バカ」だと批判し、政府の震災対策合同会議も「船頭多くして船(ふね)山に上る」と民主党の無為無策を批判したというが、ご尤もな意見だろう。

 亀井は更に自民党の大島理森副総裁に向かって、「東日本は自民党にくれてやる」と大連立による挙党一致の態勢を作るべきだと訴えたそうだが、東日本といわず今直ぐにでも自民党に任した方が民主党よりは未だマシだろうに(苦笑)

 福島県内衆院5選挙区は全て民主党議員。こいつらが活躍してるとは全く聞こえて来ない。参院議員の佐藤正久や森まさこが自民党本部や国会と地元福島県を引っ切り無しに行き来して、被災者の救援と復興へ向けて活躍しているのは、マスコミには一切出ないが、ツイッターなどのSNSでは周知の事実である。

 佐藤議員は今日も本県入りし、自衛隊との意見交換を行い現場の声を政府に届けるという。流石に自衛隊出身者だけあって心強い。担当大臣にはこうした議員を充てるべきだと思うし、国難という認識が在れば無理からぬことでも有るまい。

cordial8317 at 09:03|Permalink

2011年03月23日

復興への道のりは厳しいが福島県民は絶対に負けない!

 東日本大震災の原発事故による影響で、原乳とホウレン草が出荷停止となり、酪農、農業関係者は将来の不安を募らせている。追い討ちを掛ける様に、原発周辺の海水からも法定限度を上回る放射性物質が検出され漁業関係者にも不安が広がる。

 福島では健康被害は無いし安全なのだが、被害拡大や風評被害を防ぐには、やはり原発事故を早期に終息させ、一刻も早く事態を収め「安全宣言」を出す以外ない。

 政府が暫定基準を超える放射性物質を検出した農作物を出荷停止した為に、ホウレン草とカキ菜以外の野菜も返品が相次ぎ投売りも見られるという。こうした風評被害を防ぐには消費者に正しい情報を公開し理解を求めることが必要だろう。

 福島県では独自で情報を収集し、県民に対しても不安を解消する為に放射能医療研究で実績が在る長崎大学の山下俊一博士、調副学長らを「県放射線健康リスク管理アドバイザー」として迎え、正確な情報を伝えるのに努力をしている。

 放射線に詳しい山下博士は、今回の原発事故の影響で環境放射線の数値が高くなっていることに対し、例えば、ー水道水から安全基準の数倍の放射線ヨウ素が検出されたが-との疑問に対して 次の様に注意を促している。

「基準を超えている以上、飲むべきではないが、1年間、1リットルを飲み続けたとしても健康上の心配はない数値。更に数値は時間と共に低下します。野菜も同じで、基準を超えてれば食べるべきではないが、間違って食べても危険は無いレベル。また、熱を加えたり、洗ったりすれば放射性物質は拡散して有る程度は減る。検出されている放射線ヨウ素の半減期は8日間で、短期間で薄まる。体内に取り込まれても新陳代謝で体外に排出される。国の基準値は影響を受け易い子供に合わせて決められているのです」

 -放射線を浴びることによる健康被害とはーとの質問には、「細胞の遺伝子に傷を付けるということをイメージして欲しい。1000マイクロシーベルトで1つの傷が付く。ただ傷は数時間程度で快復する。一度に10万マイクロシーベルトを浴びると、100個の傷が付き、修復に不具合が生じると考えられる。不具合の生じた遺伝子が増えると発癌リスクが高くなるが、それは、1万人に1人程度だ」 と説明している。

 -避難指示が出た原発の半径20キロ圏外でも放射線が1時間当たり20マイクロシーベルトと高い数値を示しているが-との不安についての説明には、 「問題ない数値と考えている。放射線を体内に吸入する可能性は10分の1とされ、24時間屋外に居ても50マイクロシーベルト。1ヶ月では1500マイクロシーベルト。1ヶ月この儘の状態が続いたとしても健康に影響はない」「雨や雪などで水滴に触れない様にすることは、リスク回避する上で正しいが、過剰な心配は必要ない」 と述べている。

 他にも「野菜は洗う、皮を剥く、煮る(煮汁は捨てる)などすれば大丈夫」「小さな子供を基準に予防的、防護的に低く設定してる値で、食べてもパニックになることはない」「母乳も問題なし」「子供をつくっても大丈夫」と、何事もマスコミが垂れ流す報道や風説に惑わされることなく冷静さを保つことが大事だ。

 放射線物質という「見えない敵」への正しい理解をすることが、これ以上の風評被害の拡大を防ぎ、安心、安全な生活を続けられることが出来ると思う。福島県の復旧・復興への道は厳しいが、ガンバロー東北、ガンバッペ福島!

cordial8317 at 08:03|Permalink

2011年03月22日

東日本大地震と津波と原発被害に見る福島県民への差別

 東日本大震災での死者・行方不明者が、国内最悪の津波被害とされる明治三陸地震を越えて、歴史上最大最悪の大災害になるのは確実だろう。福島県内の死者も700人を超え、行方不明者は5000名を超える。全壊、半壊、破損家屋は1万4513棟に及ぶ。他にも、電気、ガス、水道が未だに復旧しない所も少なくない。

 更には、原発事故の影響を諸に受けて、水道水や農畜産物から食品衛生法の暫定基準値を超える放射線物質が検出された。政府は、ホウレンソウとカキナ、牛の原乳が出荷停止の措置を指示したが、今後、県内農産物や水産加工物、県産品の風評被害は拡大して行くのは避けられない。県民の一人として断腸の思いだ。

 腹立たしいニュースが今朝の地元紙に載っていた。原発事故の影響で、県内から県外へ避難した被災者が旅館への宿泊を断わられていたというから厭きれる。

 厚生労働省によると、岩手県の旅館が「福島県からの避難者を泊めても大丈夫なのか」と問い合わせた他に、「福島から来たと言うだけで宿泊を断わられた」とか「予約を受け付けて貰えなかった」という苦情が寄せられたという。

 厚労省は「旅館業法」に抵触するとして、各自治体に通達し、指導を要請したというが、旅館業法違反というよりも、明らかな福島県民への差別だろう。

 こうした差別を生んでいるのは、連日マスコミから垂れ流される「放射能漏れ」や「基準値を超える放射性物質」といった不安を煽る報道と、無為無策の現政権の影響が大きい。こうした差別は今後も殖えて行くのではないだろうか。

 大震災で被災して、やっとの思いで辿り着いた旅館から断わられるとは、さぞ悔しく、無念だったに違いない。地震も津波も天災であって、原発事故も対策の不手際は有ったにせよ、今、誰かを責めても仕方のないではないか。

 国民は今、陛下の大御心の下で、被災者の悲痛な思いを、様々な形で少しでも多く分かち合って行こうとしている時だけにこうした報道は至極残念でならない。岩手の旅館名は出ていないが、これを機に猛省して欲しいものだ。

 新聞に南相馬市で津波被害に遭った老夫婦の話も載っていた。地震が発生時、夫婦は自宅に居た。夫の順さん(90)を妻のヤヨイさん(80)が抱き抱えて逃げようとしたが、脳梗塞を患い右半身が不自由だった順さんを玄関迄運ぶのがやっと。

 順さんは、「もういい、俺はここに居る」と、妻のヤヨイさんに逃げる様に言うと、ヤヨイさんは、息子に助けを求めに車で向ったが、その車も家よりも遥かに高い大津波に巻き込まれてしまった。だが、3時間後奇跡的に救助された。

 順さんは元漁師で刺身しか口にしなかったという。地震当日の昼も刺身を出すと「オマエと結婚して良かった」と言ってくれたという。「夫が津波から守ってくれたのかも知れない」と思っていると「じいちゃん、すまねえ」と手を合わせた。合掌。

cordial8317 at 09:22|Permalink

2011年03月21日

鎮魂の黒き喪章を胸に今は真っ白の帆を上げる時なのだ

 東日本大震災の影響で卒業式の中止や延期を決めた学校は少なくない。そんな中、mixiニュースに「感動的すぎる」と話題を集めている新座市立教新座高等学校での逸話がアップされていた。生徒達の安全を考慮し卒業式の中止を決断したという。

 渡辺憲司校長が「卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ」と題したメッセージを同校のホームページに寄せたもので、クリスチャンの高校らしいものだ。

 別に愚生はクリスチャンでもないし、この校長の教育論がどういうものなのか定かではないが、卒業生へのメッセージとしては中々の訓誨だと思う。以下抜粋引用。

 私は今繰り広げられる悲惨な現実を前にして
どうしても以下のことを述べておきたいと思う
 悲惨な現実を前にしても云おう。
 波の音は、さざ波の様な調べでないかもしれない。
 荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。
 如何なる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。
 如何に悲しみの涙の淵に沈もうとも、
それを直視することの他に我々にすべはない。
 海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。
 真っ正直に生きよ。貧しさを恐れるな。船出の時が来たのだ。
 思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。
 忘れ様としても忘れ得ぬで有ろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。
 鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。
 愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。
 教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。

 東日本大震災での惨状は目を覆うばかりだが、再建しようと歩みだした被災者を始め、地元消防団や県警、被害拡大を防ごうと懸命の努力を続けている自衛隊、東京消防庁、警視庁の方々が作業を淡々と熟す隊員の姿は実に頼もしい。

 復興に何年の年月を要するか想像も付かないが、必ずや人知が未曾有の国難を救ってくれると信じている。復興に若者が一翼を担い大きな力になって行くことは間違いないだろう。渡辺校長のメッセージが、若者の心に刻まれることを願う。

cordial8317 at 08:59|Permalink

2011年03月19日

「ウエシマ作戦」と福島県への風評被害

 東京電力福島第一原子力発電所で作られた電力が首都圏の一都七県に送られ、日本経済と世界の経済を支えて来たのは紛れもない事実である。東日本大震災での原発災害は、今後の日本経済に計り知れない禍根を残すことになるだろう。

 連日、被害拡大を防ごうと闘っている自衛隊や東京消防庁、警視庁の方々に感謝すると共に、原発構内で命懸けの作業をしてる方の安全を願わずにはいられない。

 福島県内には原発の他にも広野火力発電所が在るが、これらの発電所で作られた電力は全て首都圏へ送られ、県内で消費されることはない。首都圏での「計画停電」実施は、福島県内からの送電がストップしたことに由り、消費電力が供給電力を上回る事態を防ぐ為のものであって、計画停電は首都圏自身の問題なのだ。

 畏友のブログに、「公営ギャンブルが自粛しているのに、パチンコ屋が煌々と電気を付けてるのは何事か」と憤怒していたが確かに。それに由って消費電力が上がり、停電や不便を被るのは首都圏の方々であって、電車の本数を減らし、コンビニの電気やネオンを消す努力が水泡に帰すことが有ってはならないと思う。

「ウエシマ作戦」という言葉がネットで流行り、「どうぞ、どうぞ」と買い物を控え被災地へ廻そうとの気持ちは大変有難いと思うが、計画停電は被災地へ電力を送る為のものではなく「電気を我慢して被災地へ」とは勘違いに他ならない。

 今後も電力不足が続ければ首都圏の混乱は続き、その結果、日本経済は停滞し、疲弊させる最大要因になるのは明らかである。中部電力や関西電力からの送電も検討に入っているというが、未だ未だ実現には程遠い様だ。

 連日「被曝の危険」とか「放射能数値増大」などという言葉が垂れ流され、福島県は地震被害や津波被害、原発災害に加え、風評被害も拡大するばかり。

 首都圏では被曝を恐れて、カッパやマスク、とろろ昆布を買い溜めしてるという報道を目にした。被曝は誰もが心配だろうが、その放射線被曝の危険を真面に受けている我々福島県民から見たらその光景は滑稽の一言に尽きる。

 現在観測されている放射線の数値は人体に全く問題のない数値だろうし、X線やレントゲン、温泉や岩盤浴の方が放射線の数値は高い。尤も、継続的なものなので比べるのもどうかと思うが、それでも大騒ぎする様なものではない。

 佐藤福島県知事が、物資や燃料を積み込んだトラックやタンカーが県内から引き返す事態に、怒り心頭に発し政府に対応を要望したが、これも風評被害である。

 知事の要請が通じたのか、漸く、県内にも物資や燃料が運ばれてるが、被曝の数値が低い郡山市迄が多い様で、肝心な被災地へは未だ滞っているのが現状だ。

 トラック野郎に、原発の被災現場で懸命に努力している東電関係者の方々の爪の垢でも煎じて飲めとは言わないまでも、プロ意識を持って欲しいものだ。

 原発事故災害が一段落しても福島県産の水産物と農作物への風評被害はあからさまに起こるだろうことは明らか。先ずは原発危機を封じ込めることを願うばかりだが、次は福島県への風評被害を食い止める努力をしなければならない。

 福島の果物、米、野菜、和牛、日本酒、水産物は本当に美味しいです。皆さんも福島県産品を購入したりして復興支援に御協力、御支援下されば幸甚です。

cordial8317 at 09:33|Permalink

2011年03月17日

「流言は知者に止まる」根拠の無い噂は流さないのが一番!

 東日本大震災での被害拡大は止まること知らない。東京電力福島第一原子力発電所が大きなダメージを被り、連日の報道で「放射能漏れ」「被曝」「屋内退避拡大」といった危なっかしい言葉が流される為に、一体原発では何が起こっているのか分からず、情報が錯綜しているから国民の不安はピークに達している。

 今、巨大災害と原発事故を受けて世界が注視する中、命懸けで懸命の努力を続けている人達がいる。必ずや人知が未曾有の国難を救ってくれると信じている。

 米国・スリーマイル島、旧ソ連(ウクライナ)・チェルノブイリ、東海村の事故が起き、原子力発電(原発)の廃止や削減が相次いだが、2006年、米国が政策を転換して「国際原子力パートナーシップ」を策定し、原発推進を決定した。

 原発見直しの大きな理由は地球温暖化対策である。発電コストを考えても安価で済むし、使用済み燃料再利用技術が向上すれば更にコストは軽減される。

 そんな理由もあって導入に熱心な国や見直しを始めた国が多いが、今回の東日本大震災で原発事業の見直しを迫られるのは必至だろう。 世界では439基(2009年現在)の原発が在る。1位が米国103基、2位フランスの60基、3位が日本の54基となる。計画検討中や建設中の原発を入れると我が国は67基となり、フランスを抜く。

 原子炉を供給出来るメーカーも世界でも限られ、東芝、日立、三菱重工の3社が断トツだ。冷却水循環のパイプは、室蘭製鉄所が完全独占している。今回の災害に東芝、日立、三菱重工社員が懸命の努力をしているのは余り知られてはいない。

 原発事故を受けても愚生の様に原発推進を訴える者もいれば、目の敵の様にアレルギーを抱いている人も少なくない。佐藤雄平知事が、福島県内へ物資や燃料を運ぶトラックが被曝を恐れ、次々と引き返す事態に、政府へ異例の要請した。

 東京を始めとする関東地方へ電力を供給している福島県が、東京都民などからこうした仕打ちを受けるとはよもや思わなかったというのが正直なところ。

 災害が起きると必ず「流言」や「デマ」が飛び交う。これが混乱に拍車を掛け、余計な混乱を生む。県内への物資の停滞にも、こうしたデマや流言が有るのは間違いないが、買い溜めをする必要などないし、被災地と被災者を救うことを優先するべきだ。「流言は知者に止まる」というが、根拠の無い噂は流さないのが一番。

 福島原発が、東京を中心とする関東地方の電力を賄い、日本経済と世界の経済を支えて来たのは紛れもない事実だろう。最悪の結果になれば、それはつまり関東への電力が滞り、経済は疲弊することを意味するばかりか、世界の原子力産業を担っている東芝、日立、三菱重工といった会社の信頼も失墜することだろう。

 今が踏ん張り処なのだ。ただ、今回の災害が治まったとしても、福島県の水産業、農業への打撃は相当なもので、風評被害も拡大の一途を辿るだろうことは火を見るより明らかだ。県民の一人として心が痛む。 災害後、陛下から勅諭が下された。

「被災者のこれからの日々を私達皆が、様々な形で少しでも多く分かち合って行くことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共に夫々の地域の復興の道のりを見守り続けて行くことを心より願っています」

 陛下が自らの思いを国民へ伝えるのは玉音放送以来だという。この未曾有の国難ともいえる事態に、国民一人一人が自ら出来ることを考えて、陛下の大御心に応える為にも国民同士が労わりあって、この不幸な時期を乗り越えようではないか。

cordial8317 at 07:19|Permalink

2011年03月15日

「不自由を常と思えば不足無し」ガンバレ日本!ガンロー東北!

 3月11日午後3時頃、国会中継を見ていると「緊急地震速報」のテロップが流れた数秒後、ゴーという不気味な音と共に部屋が大きく揺れた。いつもの様に直ぐに止むと思っていたその揺れは収まるどころか更に強まり、部屋中の物が散乱した。

 兎に角、長い時間揺れだった。報道に拠れば、宮城、岩手、福島、茨城県沖と、1分ほどの間隔を置いて約5分間激震が続いた。自宅の近所の人達も集まって不安げに推移を見守っていたが、経験したことの無い長く強い地震だった。

 余震の続く中、部屋を見渡すと物は落下散乱し、天井は歪み、サッシ戸や窓は開き、風呂場の壁は剥がれ落ちた。こんな中でも無事だったのは幸いだった。

 愚妻に連絡を取るも携帯は繋がらない。ミクシィやツイッターなどのSNSをやらせとけばと悔やんだが今更仕方ない。部屋中に散乱した物を片付けながら帰りを待った。漸く帰宅すると傍らに倅夫婦と孫も一緒で、無事な様子に安堵した。

 倅夫婦の住まいも古い家屋なので倒壊するのではと着のみ着の儘で出て来た為に、孫のミルクも哺乳瓶も持って来る余裕も無く、近所のツルハドラッグに行った。

 地震で散乱している店内で必要な物を探しレジに持って行くと、「こういう状況なので御代は落ち着いてからで結構です。困ってる時は御互い様です。また来店して下さい」との言葉に甚く感動した。翌日、最小限の食料を買いにイトーヨーカドーへ行くと、店内は客でごった返して商品は便乗値上げと言われても仕方の無い値段。

 水を購入しようと探すも大きなペットボトルは既に売り切れ、小さな300ミリの物が一人2本限定で、1本100円で売ってたが、普段は30~50円の商品だ。

 こんなもの高く売り付けるより、一人1本、数量も限定で良いから配給したら良いのにと思ったが通じる訳はない。前日のツルハドラッグの店員とは偉い違いで、商魂逞しいと言えばそれ迄だが営利主義にしか感じないものだった。

 マスコミが煽る所為で報道を見た国民がパニックに陥り、必要以上に買い溜めし、結果、食料もガソリンも不足して、肝心な被災者へは全く廻っていない。

「不自由を常と思えば不足無し」という徳川家康の名言が在るが、先ずは自分の事は後に廻しにして、凄惨な被害を被った方々を助けるのが先決だろう。

 斯かる国難に各々自ら出来る事から始めようではないか。今回の地震に関して「日本がんがれ!」というサイトが話題になっている。(以下引用)

■ ディズニーランドでの出来事

 ディズニーランドでは、ショップのお菓子なども配給された。ちょっと派手目な女子高生たちが必要以上にたくさんもらってて「何だ?」って一瞬思ったけど、その後その子たちが、避難所の子供たちにお菓子を配っていたところ見て感動。子供連れは動けない状況だったから、本当にありがたい心配りだった。

■ 国連からのメッセージ

 国連からのコメント「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。今回は国連が全力で日本を援助する。」に感動した。良い事をしたら戻ってくる。これがいい例なのです。

■ 渋滞した交差点での出来事

 一回の青信号で1台しか前に進めないなんてザラだったけど、誰もが譲り合い穏やかに運転している姿に感動した。複雑な交差点で交通が5分以上完全マヒするシーンもあったけど、10時間の間お礼以外のクラクションの音を耳にしなかった。恐怖と同時に心温まる時間で、日本がますます好きになった。

■ 段ボールに感動

 ホームで待ちくたびれていたら、ホームレスの人達が寒いから敷けって段ボールをくれた。いつも私達は横目で流してるのに。あたたかいです。

■ 外国人から見た日本人

 外国人から見た地震災害の反応。物が散乱しているスーパーで、落ちているものを律儀に拾い、そして列に黙って並んでお金を払って買い物をする。運転再開した電車で混んでるのに妊婦に席を譲るお年寄り。この光景を見て外国人は絶句したようだ。本当だろう、この話。すごいよ日本。

■ BBCの報道

 本当に感動。泣けてくる。⇒BBCめっちゃ誉めてる。地球最悪の地震が世界で一番準備され訓練された国を襲った。その力や政府が試される。犠牲は出たが他の国ではこんなに正しい行動はとれないだろう。日本人は文化的に感情を抑制する力がある。

■ パン屋

 昨日の夜中、大学から徒歩で帰宅する道すがら、とっくに閉店したパン屋のおばちゃんが無料でパン配給していた。こんな喧噪のなかでも自分にできること見つけて実践している人に感動。心温まった。東京も捨てたもんじゃないな。

■ 父親の行動

 1階に下りて中部電力から関東に送電が始まってる話をしたら、普段はTVも暖房も明かりもつけっぱなしの父親が何も言わずに率先してコンセントを抜きに行った。少し感動した。

■ スーパーでの出来事
 スーパーで無事買物出来ましたヽ(´o`; でもお客さんのほとんどが、他の人の事を考えて必要最低限しか買わない感じだったのが感動しました(涙)

■ 「みんな」

 タクシー運ちゃんと電車駅員さんとおばさんと話したけど、みんな遅くまで帰れなかったりしてすごく疲れているのに、苛立つ事なく、言葉遣いもふるまいも丁寧で、逆に気遣われてしまった。「みんな大変だから」という"みんな"って意識があることに感動するし、私も受け継いで大事にしたい文化。

■ 日本の強さ
 サントリーの自販機無料化、ソフトバンクWi‐Fiスポット解放、色んな人達が全力で頑張っててそれに海外が感動・協力してる。海外からの援助受け入れに躊躇したり自衛隊派遣を遅らせたりしてた阪神淡路大震災の頃より日本は確実に強い国になってるんだ。みんな頑張ろう。

■ 声をかけること

 昨日、裏の家の高1になるお兄ちゃんに感動した。 家に1人で居たらしく、地震後すぐ自転車で飛び出し近所をひと回り。 【大丈夫ですか~!?】と道路に逃げてきた人達にひたすら声掛けてた。あの時間には老人や母子しか居なかったから、声掛けてくれただけでもホッとしたよ。 ありがとう。

■ バイクでよければ

 僕は感動しました。バイトの先輩が一人でも救うために寒い中紙に「バイクでよければ送ります」と書き駅前で掲げ鳶職のお兄ちゃんを所沢まで送ったそうです。世の中まだ捨てたもんじゃないなって思いました。本当に尊敬です!!自分もなんか人の役に立ちたいと生まれて初めて思いました。

■ 呼びかけ

 何時間も歩き続けてたんだけど、至る所でトイレかしますとか、休憩できますとか言うビルや飲食店が沢山あって感動しました。とある企業ビルの人がボランティアで、運転再開ですー!とか、休憩できますー!!って呼びかけてるの見て感動して泣きそうになったマジで日本も捨てたもんじゃないな。

■ ホームにて

 都営大江戸線の光ヶ丘方面行きは、非常に混雑しています。ホームにも、改札の外にも、電車を待つ溢れんばかりの人。でも、誰一人列を崩さず、通路を開け、係員の誘導に従っている。ロープがあるわけでもないのに、通る人のための通路スペースが。その不自然なほどの快適さに、ただただ感動するばかり。

■ おっちゃん

 昨日4時間かけて歩いて帰ってきた主人。赤羽で心が折れそうになってた時「お寒い中大変ですね!あったかいコーヒーどうぞ!」って叫びながら無料配布してるおっちゃんに出会った。これがあったから頑張れたそうだ。もう5回もこの話をしてくるので本当に嬉しかったんだと思う。おっちゃんありがとう。

■ CNN

 日本の国民はミラクルだ。被害は確定しないが、他国だったら数倍の被害になっていただろう。ハイチの500倍以上の威力の地震で津波到達まで5分しか時間ない中で、信じられない対応だ。この国民には常に準備がある。この国は常に事態に準備ができるのだ。

■ 献血の列

 日本は強いです!大阪難波の献血施設は被災地の方の為に超満員の順番待ちでした。私欲の無い列を初めて見ました。感動しました。被災地の方々、全国でその辛さを受け止めます。諦めずに頑張って下さい!

■ いつでも買える

 今日、募金箱に金髪にピアスの若い兄ちゃんが万札数枚入れていた。そしてその友人に「ゲームなんていつでも買えるからな」と言っていたのが聞こえて私含め周りの人達も募金していた。人は見た目じゃないことを実感した。そんなお昼でした。

■ 整列する日本人

 日本人すごい!!こんな時にも山手線ホームできれいに整列してる …涙。有楽町駅を上から眺む。(引用元:日本がんがれ!) http://www.youtube.com/watch?v=egNioUbGbqE&feature=player_embedded

cordial8317 at 08:52|Permalink

2011年03月09日

売国議員の「違法献金」の隠蔽を許してはならない

「違法献金事件」で辞任した前原前外相を擁護する報道が続いている。前原が「事務的ミス」と言い逃れせずに、事実を認め辞任したことは確かに潔さを感じるが、果たして真相はどうなのだろう。この儘、うやむやにして済む問題ではない。

 前原に「違法献金」していた京都市山科の焼肉店経営の在日女性と夫は、民団と北朝鮮系の「朝鮮総連」の両方で活動しており「外国人参政権獲得運動」に積極的に参加している。女性は前原の秘書だった京都市議にも献金しており、前原だけの関係だけではない。某大物右翼は、これをして「美談ではないか」と宣った(苦笑)

 外国人地方参政権付与や在日特権獲得の為に組織的に工作活動をしているのは明らかであり、前原違法献金事件は、菅政権どころか日本国全体を揺るがしかねない大問題なのだ。この事件を契機に、与野党の売国議員の一掃を図るべきだ。

 前原は参院予算委員会で西田議員に追求された翌日、菅首相に「辞意」を伝えたが、これに対して、菅や枝野らが説得工作に当たったが失敗に終わったらしい。

 菅や枝野らに順法精神が在れば、法を犯した前原を庇うことなど出来ないだろう。だが、庇うというより如何に政権を維持させるかが大事であり、そして相当数に上る違法献金の証拠隠滅工作の口裏合わせをしたというのが真相だろう。

 菅直人や岡田克也らは、前原が政治資金収支報告書に記載しなくてもいい5万円(官報では5万1円以上は要記載)を献金した焼肉店経営の在日女性の氏名・住所を記載していたという事実を知り驚いたに違いない。確かに事務的ミスだわな。

 西田議員の追求にものらりくらりと適当に誤魔化して答弁すれば好かったものを、バカ正直に事実をあっさりと認めてしまった。岡田が記者からの質問に「事務的ミス」と言っているのには呆れるが、岡田にしてみれば、記載しなくていい5万円以下の献金を記載したということが「事務的ミス」なのだろう(苦笑)

 だが然し、政治資金規正法で外国人からの献金を認めないのは、外国人からの政治的圧力を排除する為である。日本国の議員として国益を鑑みて、日本国民の為に滅私奉公しなければならないのだから当然の事である。

 官報に載せなくても良いものを何故に収支報告書に載せてしまい辞任に追い込まれた前原前外相。岡田らが地団太を踏んで悔しがったのは想像にするに余り有る。

「蟻の穴から堤も崩れる」の譬えの様に、小さな傷から、大事件に発展拡大される事態だけは避けようと姑息な証拠隠滅工作をしてくるだろうが断じて許してはならない。天網恢恢疎にして漏らさず。国賊議員どもを剔抉粛正せよ。

cordial8317 at 06:43|Permalink

2011年03月08日

違法献金防止には「通名禁止」にするのが効果的である

 前原誠司前外相違法献金事件後、ワイドショーでは「本人は知らないのだから」とか「たった5万円くらいのカネで」とか「在日が日本にいる歴史を考えれば」「日本人か在日かを調べるのは困難」「焼肉屋のオバちゃんが可哀想」といった、前原を擁護する意見が散見される。某大物右翼は「美談ではないか」と宣ってた(苦笑)

 金額の大小は関係なく、政治資金規正法では外国人からの寄付を禁止している訳で、こうした擁護論は本末転倒と言う他ない。マスコミ御用達の胡散臭げなコメンテーターと称する連中の安直な「前原擁護論」には呆れるばかり。

 自虐史観にどっぷり洗脳されたマルクス主義的ヒューマニズムや無自覚左翼ぶりを発揮する団塊世代の連中に付ける薬は無い。在日が日本に棲み付いたのは何も日本軍に強制連行されたからでもないし、本名を名乗らず通名を使用しているのも日本に強制されたからでもない。奴らがやってることは全て在日特権というものだ。

「強制連行」とは「徴用令」に基いた徴用労務者を指すが、戦後その245名は全員が帰国している。本名を名乗らず通名を使うのは、日本人として成り済ます方が便利だし、疚しい事が多すぎるからで、況してや「創氏改名」も強制ではない。日本が敗戦すると掌を返し戦勝国の仲間入りをした在日は明らかなガイジンなのだ。

 我が国に寄生しながら反日的な発言や行動を繰り返す在日が「在日朝鮮人」だとカミングアウトし辛いのは、「差別意識を持つ日本人にこそ問題があるからだ」と必ず責任転嫁する。何か有れば「差別だ!差別だ!」の大合唱にはうんざり。

 彼らが言う「差別」は日本人への逆差別。日本という国に住み、日本政府の恩恵を享けていながら、日本や日本国民へ感謝もせず理不尽な権利ばかりを要求するが、戦後、在日に対して余りにも対応が甘くあらゆる特権を与え過ぎた。

 在日からの違法献金は前原だけの問題ではなく、外国人地方参政権に異常な執念を見せる民団や朝総連の組織ぐるみの工作と言っても過言ではない。恐らく与野党の多くの議員が関与しているのは間違いないのではあるまいか。

 今回の問題を機に、政治資金規正法を改正しようという動きが有ると聞き及んでいるが、真相も究明せず、法改正で隠滅を謀ろうなどとは言語道断である。

 先ずやるべき事は、日本人とチョーセンジン、シナジンの区別を付ける為に「通名使用禁止法案」を作るべきである。『通名使用禁止法案』を成立させよう!http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=29906

cordial8317 at 08:46|Permalink

2011年03月07日

前原外相違法献金事件は氷山の一角であり徹底解明を!

 前原誠司外相が違法献金で引責辞任した。前原への献金問題は氷山の一角に違いない。鳩山の故人献金も在日やパチンコ屋からのものではないかと疑われた。

 民主党議員に限らず多くの売国議員が在日や中国共産党関係者から献金を受け、これに忠誠を誓い、彼らの意向の儘に政治活動を行い、日本解体の悪法「外国人地方参政権付与」法案成立に躍起になっていることは疑い様のない事実だ。今回の前原違法献金事件を契機に、参政権付与に狂奔している売国奴を抉り出し究明すべし。 

 現在国内には60万人以上の在日がいるが、彼らは、所得税も住民税も固定資産税もまともに納税することはない。そればかりか日本国民に限定されている生活保護の支給を「厚生省社会局長通達」を楯に支給を求め、まんまとせしめている。

 在日ら外国人への生活保護費支給は日本国憲法第25条違反と生活保護法違反であり、即時中止すべきものなのだ。在日の生活保護費の受給率は日本人の4倍以上。

 受給が一番多い都道府県は大阪府だが、大阪には国内3分の1の約20万人の在日が住んでおり、そのうち約12万人が大阪市に集中している。在日らへ地方参政権を付与すれば、大阪市長の勝敗が左右しかねない恐ろしい数である。この大阪市が在日への生活保護費支給で財政は逼迫しているのは周知の通りだ。

「大阪維新の会」が、先ずやるべき課題は在日特権の見直しで、これを見直さない限り財政の健全化は在り得ない。生活保護費不正受給以外にも在日には特権だらけ。

 例えば、在留外国人は懲役1年以上の罪で国外追放になるが、在日は7年以上の罪でなければ国外追放にはならない。実際には殺人、強盗、強姦なと散々やっているのだが、法務大臣の不作為で過去に1人も国外追放になっていない。

 特別永住者の在日は日本でも韓国でも不法就労にならず、生活の本拠地が韓国であっても、在留資格が有る限りは、兵役の義務を免除されるし、ビザ無しで仕事も生活が出来る。要は、日本人にも韓国人にも出来ない事を出来るのが在日なのだ。   

 今「日本維新の会」や「減税日本」といった地域政党が蠢き出し、「地域主権」やら「減税」などという甘言を散見するが、原口、河村らが目指す改革は、日本国民固有の権利を放棄し、在日や支那人へその権利を与えようするものである。鯔のつまり売国奴・小沢の傀儡として日本解体を謀っていると言っても過言ではない。

「外国人地方参政権」が、保守政治家の反対や良識有る国民の声で成立が難しくなる状況下ではあるが、これを危惧した参政権付与推進派が「地域主権」などという妄言を垂れ流し、国民を欺き、どさくさ紛れに地方に権限を委譲し外国人へ特権を与えようとしているのだ。こうしたまやかしや詭弁に騙されてはならない。

cordial8317 at 07:49|Permalink

2011年03月05日

「日本人の主権が侵害されているんだよ!」(西田昌司)

 自民党・西田昌司の執拗な追求、前原外相が在日朝鮮人の婆さんからの献金の事実を認めた。明らかな政治資金規正法違反である。前原は「故意ではない」との詭弁を弄し逃げ切る魂胆だろうが、政治資金規正法違反は交通違反とは違う(笑)

 質疑終盤、西田議員が「外国人地方参政権付与問題」に及ぶと、民主党の白真勲は一斉にブーイングを浴びせる。これこそが民主党の売国性を如実に現している。

 西田議員が今回の在日からの献金問題と在日の政治活動に対し、「これは日本人の主権が侵害されている大問題なんだよ」と喝破していたが、正にその通り。

 政治不信は極に達するが、西田議員の様な国家観を矜持している議員がいることはせめてもの救いだ。 現在国内には60万人以上の在日が巣食っている。

 彼らは、所得税は不払いを決め込み、「住民税は半額にしろ!」「固定資産税は免除しろ!」と税務担当を脅し、認めさせ、まともに納税することはない。

「日本国民の為」と明記されている生活保護の支給にしても、厚生省社会局長通達を楯に支給を求め、まんまとせしめている。だが、生活保護費を在日ら外国人へ支給することは明らかに日本国憲法第25条違反であり、生活保護法違反なのだ。

「外国人地方参政権付与」問題にしても、日本に居候する朝鮮人が「我々は強制連行された可哀想な朝鮮人であり、日本人と同等に扱え!」と要求したのが最初だ。

 強制連行とは戦時中の「徴用令」による徴用労務者を指しているが、その徴用された朝鮮人は僅か245人に過ぎない。その人全員が戦後に全て帰国している。つまり、在日の殆どは、職を求めて来日した者や不法入国した者とその子孫である。

 今、全国で「地域主権」などという妄言で国民を騙し、在日やシナ人へ権利を与えようとしているのを散見するが、こうしたまやかしや詭弁に騙されてはならない。

 北方領土や竹島の領土主権は国の大事である。韓国に不法占拠されている竹島に関し、民主党は頑なに「不法占拠」の表現を避けて、「法的根拠の無い形で支配されている」と表現しているが、「不法占拠」と何処が違うというのだろう。

「不法占拠」の表現を渋る理由が理解出来ない。やはりこれも韓国政府や在日らへ配慮と言う他なく、ロシアへの「許されざる暴挙」との表現とはエライ違いだ。

 竹島は、昭和27年1月、韓国初代大統領の李承晩は国際法を無視し、軍事境界線「李承晩ライン」を設定し、日本領土の竹島を取り込んで韓国領と宣言した。我が国の主権が快復する3ヶ月前に、泥棒猫の様に竹島を掠め取ったのが真相である。

 戦後、この李承晩ラインを侵犯したとして拿捕、抑留された日本人漁民は「日韓漁業協定」が成立する間に3929人に及び、船舶328隻、死傷者は44名を数える。

 韓国政府は日本人抑留者との引換えに、犯罪を犯し収監されていた在日朝鮮人472名の放免と日本滞留特別許可を要求し、政府はその恫喝に屈し要求に応じた。

 それ以降、在日がゴキブリの如く殖え続け、在日特権が次々と与えられて行く。竹島問題は在日特権を考える上でも重要な問題であり、外務大臣が在日から献金を受けていたことは万死に値する。 前原への献金問題は氷山の一角だろう。

 鳩山由紀夫の架空名義の寄付も在日ではないかと疑われたことがあるが、多くの売国議員どもが在日外国人や中国共産党関係者からの不法献金を受け、忠誠を誓うが如く政治活動を行い、売国法案成立に躍起になっていることは疑い様のない事実である。これ以上の日本国民の主権侵害を、拱手傍観している場合ではない。

cordial8317 at 09:01|Permalink

2011年03月04日

徒然日記「確定申告とわかさぎ釣り」

 右翼浪人だが霞を食って生きている訳ではない。原稿料や講演料とカンパというカタチで支援して頂きどうにか生きている。本来ならば右翼活動家として算段を万全にすべきなのだろうが、才覚が無い為に、憂国の志を持つ若い後輩らの面倒も見れないし、志しを失せさてしまっているのは不徳の致すところである。

 そんな訳で昨日は、確定申告をする為に久々外出した。出掛けたのは良いが、強風で花粉が飛び散り、ドライアイも相俟って、目はゴロゴロするわ、痒いわ、涙は出るわ、鼻水は出るわで散々な目に遭った。今年の花粉は大したことはないと高を括ってたのは、何のことはない、家に引籠もっていたからだ(笑)

 毎年届いていた納付書が届いてないので、直接税務署へ行き尋ねると「昨年、ビックパレットで申告した方は連絡くれないと届きません」と訳の分からない回答。

 ビックパレットの申請会場はごった返しているし、待ち時間も長いので行くのを躊躇ったが、「此処でも受け付けます」とのことだし税務署に来て結果オーライ。

 チャッチャと書類を書き、源泉徴収票や医療費等の書類を袋へ入れ、職員にチェックして貰い終了。手馴れたもので10分程で終った。因みに、昨年度の収入は160万円チョイで、必要経費を差し引いたら大赤字となる(笑)

 出掛けた序に支援して頂いている会社を二社訪問してみた。時局の話題や「汚れた顔の紳士達」のネタや情報収集、更には釣りの話題で盛り上がる。先週、北塩原村の秋元湖でワカサギ釣りに講じて来たので、そのわかさぎ釣りの話で盛り上がる。

「私は唐揚げの粉を持って行くんですが、釣ったわかさぎをその場で揚げて一杯やるのは最高ですよ」と、妄想しただけで生唾ゴクリ。釣りたて揚げたてのわかさぎで一杯はしてはいないが、今シーズン行けるかどうかは分からないが、唐揚げと天ぷらは是非ともやってみたいと思うが、現場で天ぷらや唐揚げは厳禁です(笑)

 初めてやったわかさぎ釣りだが、早朝郡山を出発し、現場に着いたのが6時近く。朝焼けの湖の上で青白く光る満月が西の彼方へ沈み行く様は幻想的だった。

 誘ってくれた友人の義理の兄が全て準備してくれて、釣り方やら何やら色々丁寧に教えて貰った。釣果は37匹と少なかったが、すっかりハマってしまった。早速オークションで電動リールを二個と穂先も数本とPEラインを購入した。

 穂先は結構な値段がするので自作もしてみた。カーボンとグラスファイバー、ステンレスの材質の穂先に挑戦してみたが、以外に簡単且つ愉しい。一本目は削るのに二日がかりで5、6時間かかったが、二本目は2、3時間で出来た。

 削った穂先に、強力接着剤でガイドを取り付け、ビニールの材質の熱収縮パイプで補強し、電動リール用のアルミパイプを取り付け終了。出来映えに大満足。

 渓流釣りも愈々来月解禁。先日、後輩の大内功君と上山茂君に連れられ渓流釣りの練習がてら福島市の釣堀屋「鱒の家」行って来た。高が釣堀と侮る勿れ、これが意外に連れなくて、5時間以上やって釣果はたったの3匹だった。

 功君は釣りの名人で「小濱爆釣會会長」。餌無し釣法やら独特の釣り方で20匹以上上げていたのは流石。一方の茂君は2匹だったが、普通はこんなものらしい。

 今月末には、その「鱒の家」で「大物釣り大会」がある。大岩魚、サクラマス、ブラウントラウト、レイクトラウト、ニジマスなどが釣り放題らしく、店主曰く「入れ食いです」とのこと。今から愉しみだが、その前に桧原湖へわかさぎ釣りに行きたいものだ。誰か誘ってくれないかな。つ~か、独りで行くしかないか(笑)

cordial8317 at 08:31|Permalink

2011年03月03日

大事をなそうと思ったら小さな事でも怠らず努力することだ(二宮尊徳)

 二宮尊徳ほど、戦前と戦後の評価が二分された人物も稀だろう。今の時代「尊徳」の教えは忘れさられ、自分の「損得」ばかり勘定する日本人が多くなった。

 戦前の「修身」では尊徳の唱えた「勤倹・分度・推譲」の思想が教えられ、模範的な倫理観とされた。だが、戦後GHQに拠って尊徳の教えは一掃されてしまった。

 学校教育の荒廃が叫ばれて久しい今こそ、尊徳の教えを子供達に教えて行くべきではなかろうか。尊徳の生立ちや業績を書いた「報徳記」や、尊徳の言葉を記した「二宮翁夜話」が有名だが、二宮翁夜話の中から幾つか記述してみたい。

【積小為大】「大事をなそうと思ったら、小さな事でも怠らず努力することだ。全ての物事は小が積もって大になる。ところが、小人物に限って最初から大きな事を欲し、小さな事を怠るものだから、結局は何も出来ないで終わっている」(十四条)。この哲理を見出したのが弱冠17歳というから驚くしかない。

【心田開発】「土地の荒廃の本は人間の心が荒れているから起こるのである。私の道では先ず心の荒れを耕すこと。心の荒廃を耕したら、次は田畑の荒地を開き、水を引き、苗を植えて、熟田にしていけば、自ずから国が富強になることは間違いないのだ」(続二十四話)。領地は荒れ果て農民たちは惰眠を貪り誰も働こうとしない。そこで尊徳は、再建に取り組む前に農民たちの心を耕すことを試みたという。

【至誠実行】「私のやり方は至誠と実行有るのみである。私は才知とか弁舌など尊ばない。才知弁舌は人には効き目が有るかも知れないが、鳥獣、草木を騙すことは出来ない。そこへいくと私の方法は至誠と実行だけだから、米麦でも野菜でも、蘭でも菊でも、皆に通じてこれらを繁栄させることが出来る。凡そ世の中のものは、知識や学問が有っても、至誠と実行が無かったら何事も成就しないことを知らなければならない」(百三十九話)。尊徳の実践哲学の根本ともいえる教えである。

【勤・倹・譲】「私の報徳の道は、勤・倹。譲の三つである。勤とは、衣食住に利用出来るあらゆるものを骨身惜しまず生産すること。倹とは、その作り出したものを有効に活用し無駄にしないこと。そして譲とは、衣食住の三つを他に譲り及ぼすことである。但し、この譲には色々有って、今年のものを来年の為に蓄えるのも譲、子孫に譲ったり、親戚、朋友、郷土、国家の為に譲るのも譲である。その人の分限に於いて出来るだけ多くを譲る様にしなければならない。勤・倹・譲の三つは、鼎の三本足の様なもので、一本でも欠けたら報徳の道は立たないことになる」(続四十三話)。報徳実践の三大哲学あり「勤労」「分度」「推譲」の実践として教えられている。

 こうした尊徳の教えは、明治資本主義の創成期に活躍した渋沢栄一や安田善次郎、御木本幸吉、松下幸之助など多くの実業家に影響を与えて行くのである。

cordial8317 at 02:36|Permalink

2011年03月01日

「蛍の光」を歌えば、日本の歴史や先人の営為が見えて来る

 今日から弥生三月、卒業や就職、或いは異動や退職といった別れの季節でもある。お別れの定番曲といえば「蛍の光」だが、この「蛍の光」が四番まで在ることを知っている人は意外と少ない。

一、蛍の光 窓の雪
  書(ふみ)読む月日 重ねつゝ 
  何時しか年も すぎの戸を
  開けてぞ今は 別れ行く
 
 (蛍を集めた光や雪の明かりを頼りにして、貧しくとも共に苦労して勉学に励んで来た友よ、愈々お別れの時が来ましたね。)

二、止まるも行くも 限りとて
  互(かた)みに思う 千萬(ちよろず)の
  心の端を 一言に
  幸(さき)くと許(ばか)り 歌うなり
  
 (学舎に留まる人も、また学を修めて卒業し、旅立って行く人も、今日を限りにと思ってお互いに交わした心の架け橋、永遠の絆を、無事に有れとばかりを念じ、この歌の一言に想いを託して歌います。)

三、筑紫の極み 陸(みち)の奥
  海山遠く 隔つとも
  その真心は 隔て無く
  一つに尽くせ 国の為
  
 (九州の端や東北の奥まで、海や山々によって遠く離れていても、真心は唯一つにして互いに国の発展の為に尽くそう。)

四、千島の奥も 沖縄も
  八州(やしま)の内の 守りなり
  至らん国に 勲しく
  努めよ我が背 恙無く
  
 (千島列島の奥も沖縄も、日本の国土の守りだ。学を修め職を得て、どの地に赴こうとも、日本各地夫々の地域で、我が友よ、我が夫よ、我が兄弟よ、どうか無事にお元気で、勇気を持って任に当たり、努めを果たして頂きたい。)

 「蛍の光」を知れば、日本の歴史や先人の営為が見えて来る。

cordial8317 at 08:42|Permalink

少(わか)くして学べば、即ち壮にして為すことあり(佐藤一斎)

 少(わか)くして学べば、即ち壮にして為すことあり
 壮にして学べば、即ち老いて衰えず
 老にして学べば、即ち死して朽ちず。(言志晩録六十条)

 佐藤一斎の「言志四録」の一節「三学戒」である。生涯、学ぶことの重要性を説いたものだ。「言志四録」とは「言志録」「言志後録」「言志晩録」「言志耋(てつ)録」の四書を総称したものだ。一斎を知らない人でも、門下生を聞くと驚く。

 一斎は、朱子学と陽明学を教えたのでその門下生は数千人に及ぶ。朱子学としては、愚生の地元郡山が生んだ偉人・安積艮斎(あさかごんさい)や大橋訥庵、中村敬宇(正直)、佐久間象山、山田方谷、横井小楠、渡辺崋山などがいる。

 その佐久間象山門下から勝海舟、吉田松陰、小林虎三郎、坂本竜馬が輩出し、吉田松陰門下生には高杉晋作、伊藤博文以下錚々たる面々が連なっている。また一方で、西郷隆盛は直接の弟子ではなかったが、この「言志四録」を座右の銘としていた。

 言志四録の魅力は箴言が多いところだ。例えば人が学問をするに当たって師とすべきものは天、人、経の三つがある。その中で最上は天を師とすることであり、次いで立派な人を師として習い、その次は賢人の書を師として学ぶことである。(二条)

 全て事業を為すには、天の意に従う敬虔な心を持つ事が必要である。功績を人に誇示し、自分の存在をひけらかす気持ちが有ってはならない。(三条)

 人は生まれつき仁、義、礼、智、信を備えているのだから、この五常を極め尽くすべきである。また、孝、悌、忠といった職分が有るのだから、これらを当然の義務として実践すべきである。これが人としての正しい道である。(同八条)

 自分の過失を責めることに厳しい人は他人の過失を責める場合も厳格であり他人を思いやることの寛容な人は自分にも寛容であるがこれは何れも偏っている。教養の有る出来た人は自分を責める時は厳しく他人を責める場合は寛容である。(三十条)

 全千三百三十条在るが、政治に携わる人が知っておくべき五つの事項として。

 第一に「軽量」 財政上の軽量を計ること。
 第二に「時勢」 時代の動向を見抜いて事を行うこと。
 第三に「寛容」 人に接するに心が広く温厚なこと。
 第四に「鎮定」 争乱を鎮めて平和を保つこと。
 第五に「寧耐」 心を平静にして、よく忍耐すること。

 そして、賢明な人を採用し、心の曲がった人を遠ざけ、農業を奨励し、税金を軽くし、贅沢を戒め、倹約を重んじ、老人を大切にし、幼児を慈しむなど、何れも必要なことで誰もが知っていることである。(言志後録七九条)

 平成13年5月、教育基本法の議論の中で小泉首相が「三学戒」引用し一躍脚光を浴びた。小泉は、外務大臣の田中真紀子へ一斎の「重職心得箇条」を送ったところ、真紀子は「こんな江戸時代のカビの生えた話など要らないわよ」と一蹴した(笑)

 真紀子を筆頭にこういうバカ者が、政界にはうじゃうじゃ棲んでいる。今更乍ら、こうした連中に「重職心得箇条」や「言志四録」を読ませたところで滅私奉公する訳がないが、本来の日本人ならば「言志四録」は必読の書である。

cordial8317 at 05:03|Permalink